金曜日の海外時間には、ジャクソンホールで行われたイエレンFRB議長の講演で、金融政策への言及がなかったことからドル売りが優勢となった一 方、ドラギECB総裁がユーロ高に懸念を示さなかったことからユーロが買われました。
欧州時間、ジャクソンホールでのイエレンFRB議長講演を控えて、各国株価が堅調に推移したことからやや円売りが優勢となって、ドル円は109.70円台まで、ユーロ円は129.60円台まで、ユーロドルも1.1820台まで上昇しました。
NY時間にはいると、ドル円は一旦109.50円台まで反落しましたが、イエレン議長講演前には再び買いが強まって109.80円台まで上昇しま した。一方ユーロドルは1.1780まで下落しました。
イエレンFRB議長の講演では、金融規制や金融システムの話題に終始して、将来の金融政策に言及されなかったことから米長期金利が低下し、ドル売 りが優勢となって、ドル円は109.10円台まで下落し、ユーロドルは1.1880台まで上昇しました。
NY時間午後になって、ドラギECB総裁の講演が始まると、懸念されていたユーロ高をけん制するような発言がなかったことからユーロ買いが強まっ て、ユーロドルは1.1940付近まで、ユーロ円は130.30円台まで上昇しました。
週明けの東京時間には、一旦買われた日経平均が反落していることから円買いが強まっています。
今日の海外時間には主要経済指標の発表は予定されていません。
金曜日引け時点でのFF金利先物による年内のFOMC追加利上げ確率は約43%で木曜日よりやや上昇、一回目の利上げの確率が50%を超えるのは 2018年6月で変わらずとなっています。(提供:FXプライムbyGMO)
高野やすのり
慶應義塾大学卒。チェース・マンハッタン銀行(現J.P.モルガン・チェース銀行)、スイス・ユニオン銀行(現UBS銀行)などでインターバンクディーラー業務等に従事。現、(株)FXプライム byGMOチーフストラテジスト。
【編集部のオススメ記事】
・「信用経済」という新たな尺度 あなたの信用力はどれくらい?(PR)
・資産2億円超の億り人が明かす「伸びない投資家」の特徴とは?
・会社で「食事」を手間なく、おいしく出す方法(PR)
・年収で選ぶ「住まい」 気をつけたい5つのポイント
・元野村證券「伝説の営業マン」が明かす 「富裕層開拓」3つの極意(PR)