昨日の海外時間には、米長期金利が低下する中NY株が反落したことから円買いが優勢となりました。

昨日の海外市場

FXプライム,高野やすのり,市況解説
(写真=PIXTA)

欧州時間、米長期金利がやや上昇する中ドル買いが強まってドル円は113.90円台まで上昇し、ユーロドルは1.1730台まで下落しました。

NY時間午前にかけて米長期金利が低下を始めると、円買いが優勢となってドル円は113.70円台まで、ユーロ円は133.50円付近まで下落しました。その後米長期金利が一段と低下するとドル売りが強まって、ドル円は113.60円付近まで下落し、ユーロドルは1.1760台まで上昇しました。

NY時間午後にかけて、米株式市場が下落を始めるとドルと円が買われ、ユーロドルは1.1720台まで、ユーロ円は133.30円台まで下落しました。その後米長期金利が低下するとドル売りが優勢となって、ドル円は113.20円台まで下落し、ユーロドルは1.1750台まで反発しました。

FF金利先物市場の年内のFOMC追加利上げ織り込み度合いは約98%と上昇した一方、2018年6月までの2回目の利上げは約57%と若干低下しています。

今日の予定

今日の海外時間には独・10月製造業PMI、独・10月サービス業PMI、ユーロ圏・10月製造業PMI、ユーロ圏・10月サービス業PMIの発表が予定されています。

今後の見通し

昨日の東京時間には、週末に行われた衆議院議員選挙で自民党が圧勝したことを受けて、日経平均が上昇し、円売りが強まる場面がありました。しかしNY時間にはいると、先週5日連続で史上最高値を更新したNYダウが利食い売りに押されたこともあって小幅に値を下げる中、米長期金利も低下し円買いが優勢となりました。昨日の動きはドル円の上昇が終わったのではなく、一旦材料出尽くしとなって利食いなどがはいって調整した、と考えます。引き続き各種懸念材料が遠のいた中ドル円はここ数位ヶ月のレンジの高値を試す展開となると予想します。

ドル円買いポジションを継続

先週木曜日に構築した112.60円付近でのドル円の買いポジションと、昨日作った113.60円付近の買いオポジションに対し、113円割れに損切りラインを設定して大きな損失とならないようにする一方、114円台乗せで113.60円付近で買った分だけ利食いたいと考えています。

(提供:FXプライムbyGMO)

高野やすのり
慶應義塾大学卒。チェース・マンハッタン銀行(現J.P.モルガン・チェース銀行)、スイス・ユニオン銀行(現UBS銀行)などでインターバンクディーラー業務等に従事。現、(株)FXプライムbyGMOチーフストラテジスト。

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