金利上乗せのメリットも!
近頃Finance(金融)とTechnology(技術)を併せて「FinTech(フィンテック)」という言葉を耳にすることが多くなった。IT技術を使って金融サービスをより柔軟に、活用できるようにすることだ。
身近なものとして、「インターネットバンキング(以下、ネットバンキング)」が挙げられる。インターネットを使い、銀行取引を行うことが可能なサービスだ。
今回はネットバンキングのメリット・デメリットについて見ていこう。
ネットバンキングは安全なの?
店舗へ足を運ばなくても、インターネット上で資金のやり取りができるネットバンキング。確かに便利なサービスではあるが、その「手軽さ」を狙った犯罪も増加しているのも事実だ。
インターネットを使った銀行サービスを安全に使っていくためには、利用環境のセキュリティ・安全性について気を遣っていく必要があるだろう。
ネットバンキングのセキュリティ問題と対策
サイバー犯罪を引き起こすウイルスは、知らず知らずのうちにわれわれのパソコンやスマートフォンに侵入しているというケースもある。
利用者側の対策としては、ウイルス対策ソフトやOS、ソフトウェアを最新のものにアップデートしたり、怪しいサイトやメールを見ることを避けたりすることが有効だ。ネットバンキングのセキュリティは決して脆弱なものではない。利用者側が対策をどれだけとるかが、被害を減らしたり無くしたりするために必要不可欠なのだ。
金融機関側も利用者への啓発とともに、提供するセキュリティ機能の強化にも力を入れている。伊予銀行ではパソコン用のセキュリティソフトや、スマートフォン用のセキュリティチェック機能を有したアプリを無料で配布している。
また、「電子証明書」や「合言葉」といった、ネットバンキングを利用できる端末を限定する機能も用意している。 利用端末を限定しておけば、仮にウイルスなどでIDやパスワードが盗まれたとしても、犯罪者のパソコンなどではログインできない。
ネットバンキングのメリット・デメリット
ネットバンキングのデメリットとしては、サイバー犯罪の脅威にさらされることだが、これはセキュリティ対策を正しく行えば防ぐことができるだろう。
やはり窓口の営業時間にとらわれずに、24時間残高などの明細確認や口座確認、振込などの手続きができる点は大きなメリットだ。(振込に関しては、窓口の営業終了の15時以降の手続きは、予約扱いになる点だけ注意が必要だ。)
また、一般的にネットバンキングでは、定期預金の適用金利が、店頭表示利率よりも高くなる。伊予銀行では、店頭表示利率に年0.05%(税引前)上乗せしている。さらにネットバンキングを通じてのみ利用できる「インターネット支店」では、店頭表示利率に年0.1%(税引前)上乗せしているものもある。低金利が続く中では少しでも金利が高いところに預けられるのはありがたいだろう。
しかしながら、どんなに対策をしていたとしても、万が一ということがあるかもしれない。銀行によっては、ネットバンキングで起こった不正送金について、被害額の補償制度を設けているところもある。ネットバンキングを利用する銀行の補償制度の有無や条件を確認しておけば、より安心して利用できるのではないだろうか。
「FinTech」の流れは加速しており、インターネットを利用した金融サービスは今後も発展していくだろう。自動車に乗ったときに安全運転を心掛けるのと同じような感覚で、インターネットセキュリティについて意識することで、利用者は多くのメリットを享受することができるだろう。(提供:iyomemo)
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