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保険の保険、というしくみとは

保険商品の本質は、「リスク回避」です。生存リスク、事業リスク、経営リスクなど、リスクへの補償には、必ず保険加入で対処しようと考えます。ですが、保険はあくまでも「不確実なリスク」への予備的な対処法でしかありません。場合によっては国であっても防ぎきれないリスクは存在します。

そのために、保証を事業化している公営の保証会社や、国営の金融機関、そして保険会社なども、自社の事業リスクを回避するために「再保険」を行っています。これを専門に行う会社を「再保険会社」といい、あるいはその仕組みを「再保険」と呼んでいます。


1.再保険の意味はなにか

バブル崩壊といわれた時代、日本では国内生保の数社が破綻したり、他社に吸収合併されたことがあります。生保会社が破綻すると、困るのは契約者です。影響は保険金の減額や、保険料(掛け金)の値上がりに反映し、今後の生活設計にも大きく響いて来るのです。かといって、安全な保険会社に鞍替えするのも容易なことではありません。保険会社の経営状態は、金融庁で厳しくチェックされていますし、むしろ保険に加入する契約者の健康状態で「謝絶」されることも多いからです。

そのため、現在では「生命保険契約者保護機構」「損害保険契約者保護機構」が設立され、生保損保の両者で破綻に追い込まれた保険会社を救済する「再保険」の仕組みが整えられているのです。


2.再保険会社と保険会社の再保険の違い

「保険会社が共同で保険契約者の契約を守る仕組み」という機構を設立したおかげで、最近は一般契約者が保険加入の『リスク』までは考えない風潮が広がっています。

ところで、世の中には「再保険会社」というものがあります。これは、保険会社専門の保険会社であり、生保や損保の収益リスクに対して補償を行うものです。たとえば、アメリカや欧州ではハリケーンや洪水などで、近年大規模な自然災害が発生しています。こうした天災に対して、損保も生保も様々な保険商品を販売していますが、家屋が全壊し、収入補償が必要となり、あるいは怪我や病気の保障から事業の災害補償と、様々なリスクがいっぺんに起こる場合、生保も損保も一時的に給付金、保険金の支払いが増大します。

保険会社は通常、保険料を現金で積み立てているのではなく、国債社債、外債や株式などで運用していますので、当座預金は多くはありません。そのため、急な保険金支払いに則し、資金ショートに備えて再保険会社に加入しているのです。逆にいえば、もし甚大な災害や紛争などの人災などがなければ、再保険会社は「保険金支払いがなく」儲かることにもなります。そのため、市場ではこうした再保険の商品を『債権』として販売するケースもありますが、死亡率や災害発生率は市場関係者には理解しにくい、ということで、それほど拡大してはいません。