◉富裕層向け高級会員制クラブ

主に政治家や財界人、芸能人などの著名人を対象としています。
申込時の入会金が100万円を超えることも多く、さらに現会員のからの紹介が必須なことも多いため、敷居はかなり高いと言えそうです。

アークヒルズクラブ

  • 1986年、東京・赤坂にアークヒルズができたときに、その最上階につくられる
  • レセプションやビジネススイートも備えているがメインは複合ダイニングとバー
  • 運営企業は森ビル
  • 入会金、入会預託金を合わせて2,575,000円、年会費は252,000円
  • 入会には2名以上の現会員からの推薦が必要
  • サントリーの佐治信忠氏やセブン&アイの鈴木敏文氏など政財界の大物が多数会員に名を連ねているといわれている

六本木ヒルズラウンジ

  • 六本木ヒルズが完成した2003年に、森タワーの51階に設立
  • メインはダイニングなど、会員向けのイベント開催も多い
  • 運営企業は森ビル
  • 入会金、入会預託金を合わせて1,760,000円、年会費は189,000円
  • 入会にあたり審査はあるが、会員からの推薦は必須ではない
  • やや、アークヒルズよりも敷居は低めに設定されているようで、会員には比較的若い起業家などが多いと言われている

uraku AOYAMA

◉お金では入れない超名門倶楽部

これまで紹介してきた会員制のクラブやサービスは、入会基準の厳しいもの優しいもの色々ありますが、多くは民間企業(特に飲食店や不動産開発)によって運営されており、真っ当に財産を築いていけば参加が可能になるものです。

ここからは参考情報としてですが、特別な家柄などがなければ加入できない旧華族限定の会員制倶楽部などを取り上げてみます。

◯霞会館(かすみかいかん)

  • 総務省所管の特例社団法人であり、戦前の華族会館
  • 昭和22年の華族制度の廃止により、霞会館と名称を改める
  • 霞ヶ関ビルのオーナーでもあり、その賃貸し収入によって運営されている
  • 爵位を持つ当主の直系子孫のみ会員になる資格があると言われている ※霞会館の公開WEBは無いようです。

東京倶楽部

  • 1884年(明治18年)に開設された日本の社交クラブの草分け
  • 設立当初の会員は旧華族や皇族の他、政・財・官の大物達
  • 欧米列強に追いつこうと必死だったという時代背景のもと、明治天皇が伊藤博文(初代内閣総理大臣・元老)や井上馨(元老)に命じて作らせる
  • 現在も常陸宮正仁親王殿下が名誉総裁を務められるなど、大変に由緒ある倶楽部
  • 現在は国際関係の研究への補助と国際会議への助成、講演会、外国のクラブとの提携、内外の図書雑誌の蒐集等の事業を行っている

◉廃業してしまった会員制クラブ

2000年代に一世を風靡しつつも、残念ながら廃業してしまったクラブやサービスも数多く存在します。
2009年以降に本格化した不況や、類似サービスが増え競争が激化したことが理由と思われます。

◯The Hotel Juban

  • 2006年、USENの宇野康秀社長が子会社のポイントツーを通して開業した会員制カラオケクラブ
  • 入会金5万円で紹介がなければ会員になれないことや、高級レストラン並みにフードメニューやドリンクも充実していたことから当時大きな話題となる
  • USENの経営状況の悪化もあり2009年に閉店

◯シティクラブ・オブ・東京

  • 1989年に英国式のクラブにならって設立された会員制プライベートクラブ
  • ラウンジのほか和洋の食事ができるダイニングバーをそなえ、大手企業や幹部、中小企業の社長、芸能人やスポーツ選手といったVIP約1500人を会員に抱え、プライベートや接待で利用されていた
  • 2010年初頭に正式に破産決定

◯ルイ・ヴィトン「セリュックス」

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