分配金の受取方法は2種類

投資信託,トウシル
(画像=トウシル)

投資信託の分配金は、決算が行われる際に支払われます。「毎月分配型」や「毎月決算型」と呼ばれる投資信託は、原則として、決算を毎月行い、分配金を支払っています。一般的に、分配金の受取方法としては、そのまま現金で受け取る「受取型」と、支払われた分配金で同じ投資信託を追加的に買い付ける「再投資型」の2つが用意されています。

定期的な現金収入のニーズがある方は「受取型」を、足元で現金収入のニーズがない方は「再投資型」を選択することで保有口数を増やし、複利効果に期待するというのが良いでしょう。ただし、ここで注意していただきたいのは、分配金の支払いの有無、増額、減額は、投資信託の運用を担う運用会社の判断で決まるということです。

「再投資」でも税金はかかる

投資家が選択できるのは、あくまで分配金の支払いが決定した後の受取方法のみで、「受取型」と「再投資型」、どちらを選択しても税金がかかることに変わりはありません(ただし、NISA口座を除く)。また、決算回数の少ないファンドの方が分配金を払い出すための負担が少なく、運用効率も良くなる傾向にあります。最近は同じファンドでも、毎月分配型以外に「年1回決算型」や「年2回決算型」が展開されていますので、定期的な分配ニーズのない方はこうした決算回数の少ないファンドも選択肢に入れてみてはいかがでしょうか。

図1
(画像=トウシル)

篠田 尚子(しのだ しょうこ)
楽天証券経済研究所 ファンドアナリスト
慶應義塾大学法学部卒業、早稲田大学大学院ファイナンス研究科修了。国内銀行で資産運用関連業務に従事後、ロイター傘下の投信評価機関リッパーで市場分析担当、ファンドアナリストとして活躍。2013年より現職。

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