部屋を片付ける一番のポイントはモノを捨てることにある、という。同じように、人生で何かを新しく成し遂げたいと思うなら、まずは何かをやめることがスタートラインなのではないだろうか。

年収1億円を稼ぐ人とそうではない人の違いを「コミュニケーション」の観点から切り取る本シリーズの中で、もっとも身近にスタートしやすい「年収1億円稼ぐ人が使わない言葉」を紹介する。

記事を読んだ今、この瞬間から実践できるノウハウが満載だ。

(本記事は、岡崎かつひろ氏の著書『うまくいく人がやっている 1億円会話術』きずな出版の中から一部を抜粋・編集しています)

1億円稼ぐ人たちが使わない言葉

言葉
(画像=Casimiro PT/Shutterstock.com)

あなたは何か考えごとをするときに、何語で考えていますか?

おそらくこの本を読んでいる方は、日本語で考える方が多いと思います。

思考が言葉をつくると考えている人もいますが、私は逆だと思っています。

言葉が思考をつくっているのです。

なぜなら、言葉がないものは理解できないからです。

たとえば関東にいる人は「雪」を見ても「雪」としか認識しません。せいぜい「ぼた雪」「粉雪」程度でしょう。しかし北海道などの雪国の人は、同じ雪になんと100種類以上の言い方があるそうです。「回雪」「乾雪」「はだれ雪」「風花」「ねはん雪」……はい、関東生まれ、関東育ちの私にはさっぱりわかりません。

先日、私の友人に意味のわからないことが起きたときに「狐につままれたみたいだね」と言うと、「なんでいま狐の話になるの?」と言われました。人は知らない言葉には理解が追いつかないのです。

言葉は思考をつくります。思考は行動のもとになります。

思考から変えるのは難しいですが、言葉を変えることは意識すれば可能です。ですからあなたの行動を変えるための第一歩は、言葉を変えることなのです。

いきなりすべての言葉を変えるのは難しいでしょう。

ですからまずチャンスを掴むために「使うべきではないワード」をご紹介します。これらの言葉を使うことをやめることから意識してみてください。

●この言葉を使うとチャンスを逃す!

使うべきではないワードは5つです。

それぞれ説明していきます。

(1)参考になりました

参考になるという言葉は前向きに使っている方が多いですが、じつは後ろ向きな言葉で、場合によっては失礼にあたります。

なぜならば「あなたの話は参考程度です」と言ってるのと一緒だからです。

もしあなたが何かアドバイスを求めたり、目上の人や仕事において尊敬している人から話をもらった場合、「勉強になりました」「すぐやります」などと答えるようにしましょう。

(2)でも、だって、だけど、どうせ

口癖のようにこの4つの単語を使う方がいます。いちいち始まりが「でも」「だって」「だけど」「どうせ」では会話も広がりませんし、面白くありません。このような言葉を口癖にすることから卒業しましょう。

(3)いつか

人と話をしたときに、「またいつか会いましょう」「都合が合えば会いましょう」などと言う人がいます。これではチャンスは掴めません。

また会いたいなら「いつか」ではなく、具体的に期日を切るようにしましょう。考えてみてください。「いつか会いましょう」と言って、会ったことはどれほどあるでしょう?

あいまいな言葉からは、あいまいな結果しか生み出さないのです。

明確な期限を切ることは、ほかのことにもあてはまります。

たとえばあなたがダイエットにチャレンジするなら、いつまでに何キロ痩せると明確に期限と目標設定をするべきです。

仕事においても当然一緒で、いつまでに何を達成していくのかを明確にすることで、いま何をやるべきかが明確になります。あなたが明確であるなら、まわりの人も明確になっていきます。明確な期限を切る癖をつけていきましょう。

(4)できない

人間には無限の可能性があります。そしてあなたは人間です。つまりあなたには無限の可能性があるわけです。ですから、いまできないことも、やれば必ずできるようになります。できないからやらないのではなく、やらないからできないんです。

「できない」と答えると「できない理由」を探すようになってしまいます。できない理由を一生懸命探して、できるようになることはまずないでしょう。

だから、「できません」と答えるのではなく、「やり方がわかりません」と答えましょう。「どうやったらできますか?」と尋ねれば、やり方を教えてくれる人はいるはずです。

(5)がんばります

あなたが飛行機の旅をするとします。そして機長に言います。

「この飛行機は沖縄に行きますか?」

すると機長はこのように答えました。

「がんばります!」

いや、がんばらなくていいから沖縄に行ってくれ! と思いませんか?

「がんばります」と答えているときには、「もしかしたらできないかもしれませんけどね」という意味を含んでいます。

そしてそれは、自分に対してもできなくてもしょうがないよねと言っているのと変わりがありません。「がんばります」はやめて、「やります」「達成します」という言葉を使うようにしましょう。

1億円会話術のポイント
マイナス言葉は絶対に使わない

うまくいく人がやっている 1億円会話術
岡崎かつひろ(おかざき・かつひろ)
株式会社XYZ代表取締役、他2社を有する経営者。ビジネストレーニング事業、業務コンサルティング、小売店支援、飲食店コンサルティング、旅行事業、会議室事業など多岐に展開する。埼玉県坂戸市生まれ。ソフトバンクBB株式会社入社後、4年で独立。飲食店事業において、ダイニングバー「SHINBASHI」は連日大行列となり、各種メディアに取り上げられる。有限会社志縁塾が主催する日本最大級の講師イベント「全国・講師オーディション2015」の決勝にも残り、口コミから始めた講演会は、いまでは毎回400名以上も集まる。累積動員人数では20万人を超える。「すべての人の最大限の可能性に貢献すること」を企業理念に精力的に活動する。業種を問わず、どこにいっても通用する一流のビジネスパーソンの育成をテーマに、パーソナルモチベーターとしても活躍。多くの若者のメンターでもある注目の起業家である。著書に『自分を安売りするのは“いますぐ”やめなさい。』『言いなりの人生は“いますぐ”やめなさい。』『憂鬱な毎日は“いますぐ”やめなさい。』『なぜ、あの人は「お金」にも「時間」にも余裕があるのか?』(いずれも、きずな出版)がある。

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