本記事は、末永雄大氏の著書『キャリアロジック 誰でも年収1000万円を超えるための28のルール』(実業之日本社)の中から一部を抜粋・編集しています

あなたの年収の決まり方

年収,累進課税,生活コスト
(画像=hikdaigaku86/stock.adobe.com)

年収は、個人の努力以上に、職業選択の時点で決まってしまいます。

つまり、高年収の業界、会社とそうでない業界、会社が存在するのです。

それを考えずに仕事選びをしてしまうと、入社後にどれだけ努力をしても、業界の生産性などという物理的な要因で年収が決まってしまい、努力が報われないケースが多いのです。

キャリアを考えていくなかでは、主観で判断せずに、高年収の業界、会社があるという視点を持ちながら仕事選びをしていきましょう。

年収の高い業界、会社に共通する要素は、

◉既得権益化され価格競争が働きにくい
◉客単価・製品単価が高い
◉在庫がなく、粗利率が高い
◉業界内の市場シェアが高い

の4つの傾向があります。

これらに該当する業界、会社は給与が高くなる傾向があります。

1つめですが、国が参入に高い条件を課しており、既得権益化されていて、競争が少ない分野は給与が高い傾向にあります。

例えば鉄道・航空などの交通業界、電気・ガス・水道などのインフラ系、通信キャリア、金融機関などです。これらの業界は競合が少ないため価格競争が起きにくいです。そのうえ多額の集客費用もかからないため、必然的に生産性が高くなります。

2つめは、客単価や製品単価が高いビジネスがあげられます。法人向けの広告・マーケティング支援業、人材採用支援業、コンサルティング業、システム開発業などです。

個人向けビジネスでは、不動産ビジネスは単価が高めです。

単価が高いと、低い場合と比較して、売上や生産性が3倍、場合によっては10倍以上になる可能性があります。

その分、給与も高くなる傾向にあるのです。

3つめは、在庫がなく、粗利率が高いビジネスです。

これは、コンサルティング事業や人材紹介事業などが当てはまります。これらのビジネスは基本的には原価が発生せずに、在庫も存在しません。粗利率がほぼ100%になるので会社に利益が残り、その分給与が高くなりやすいのです。

一方、売上が大きくても、原価が高く在庫が多く発生してしまうビジネスは、会社に残る利益、つまり粗利は少なくなってしまうのです。

4つめは、市場シェアが高い会社、つまり、業界最大手企業です。

業界トップクラスの企業であれば、高度に仕組み化され生産性も高いために、給与も高いことが多いのです。

以上4つの視点から、年収が高い傾向にある業界、会社をあげました。

しかし、これらの業界に属していても、そこから離れると同時に給与が下がりますし、これらの会社で働いたからといって市場価値が上がるわけではありません。

ここでは「給与水準が高い業界やビジネスモデルはある程度決まっており、それを意識したうえでの仕事選びが必要」と頭に入れておきましょう。

●まとめ

・年収は個人の努力よりも、業界の選択によって決まってしまう
・生産性の高い業界では働く社員の給与も高い場合が多い
・個人の趣味嗜好だけでなく生産性の高い業界か否かで職業選択を考えよう
・ただし、生産性の高い業界で働けば市場価値が高まるわけではないことに注意

誰でも年収1000万円を超えるための28のルール
末永雄大(すえなが・ゆうた)
新卒でリクルートキャリア(旧・リクルートエージェント)入社。リクルーティングアドバイザーとして、様々な業界・企業の採用支援に携わる。その後、サイバーエージェントに転職しアカウントプランナーとして、最大手クライアントを担当し、インターネットを活用した集客支援を行う。2011年にヘッドハンター・転職エージェントとして独立。2012年アクシス株式会社を設立し、代表取締役に就任。月間40万人の読者が読む転職メディア「すべらない転職」の運営やキャリアに特化した有料パーソナルトレーニングサービス「マジキャリ」など多岐にわたるキャリア支援サービスを展開。転職エージェントとして20代向けの転職・キャリア支援を行いながら、インターネットビジネスの事業開発や大学・ハローワークでのキャリアについての講演活動、ヤフーニュースや東洋経済オンラインでの寄稿など幅広く活動している。

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