本記事は、浦井麻美氏の著書『老後資産はドルで増やしなさい 毎月3万円で1000万円貯まる方法』(かんき出版)の中から一部を抜粋・編集しています
なぜ「円」の価値が減っていくのか
運用とは、簡単に言えば「お金に働いてもらう」ことです。
私たちがお金を得る方法は3つあります。「自分が働いて稼ぐ」、「お金に働いてもらう(=運用によって増やす)」、「相続や贈与を受ける」がそれです。
最後の、「相続や贈与を受ける」については、人それぞれです。それこそ親がそこそこのお金を持っていたため、生前贈与を受けたり、親が亡くなって遺産を相続したりする人がいる反面、親が借金まみれだったため、相続放棄を余儀なくされたという人もいるかもしれません。誰にでも当てはまる方法ではないので、もし自分が相続や贈与を受けられたら、それはラッキーなことと思って、大事に活用する方法を考えてください。
1番めの「働いて稼ぐ」ことは、これからの日本の人口推移を直視すると、ひたすら働くだけでは難しいことは本書47ページで解説しています。
カンの良い方はもうお気づきかと思いますが、誰にでもできる、手元のお金を増やす方法として、私は「運用する」ことを本書でお勧めしています。
ただし、お金を運用する方法はたくさんあります。株式や投資信託が最も広く知られていますが、それ以外にFX(外国為替証拠金取引)や商品先物取引、ビットコインなどの暗号資産、債券など実にさまざまです。このなかで何を選ぶのかが、お金を運用するうえではとても大事な問題です。
では、何で運用するのが一番良いのでしょうか。
その答えが「外貨(ドル)」にあります。将来、日本の経済力・国力が低下するとしたら、外国為替市場で円が売られます。つまり円安になるということです。
円安は物価上昇(インフレ)を招きます。要するに、これはお金の価値が目減りすることを意味します。
たとえば、この前まで赤ワインが1本980円だとすると、5000円で5本買えました。でも円安になったせいで、同じ赤ワインが1本1500円になってしまったとしましょう。すると5000円では3本しか買えなくなってしまいます。
インフレになると、こういった出来事があらゆる生活必需品にも起こります。
これから10年、20年後を見据えると、すべての資産を円で持つのは危険です。「円安→インフレ(物価上昇)→円の価値下落」という流れをたどるのは必定だからです。円の価値が下落するリスクを最小限に抑えるためには、保有資産の一部を「外貨」で保有する必要があります。
外貨といっても、無数にありますが、選ぶべきは最強の通貨である「ドル」一択です。他の選択肢はありません。
では、ドルでもって何に投資すれば良いのか。それが本書の冒頭で触れた、「ドル建て終身保険」です。米ドル建ての保険こそが、20年、30年といった長期の資産運用に適しており、さまざまなお金の悩みを一挙に解決してくれるのです。
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