本記事は、本田健の著書『お金に困らない「答え」』(セブンイレブン限定発売、プレジデント社)の中から一部を抜粋・編集しています

お金は人生を楽しむ道具のひとつ

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(画像=Saitan/PIXTA)

幸せなお金持ちに共通する資質は、「お金に執着していない」ことです。

もちろん、彼ら彼女らはお金をとても大切なものとして扱います。でも、それはお金を稼ぐことや増やすことだけにこだわる姿勢ではありません。

そうではなく、お金を「人生を楽しむための道具のひとつ」としてとらえているのです。この違いを紐解きましょう。

「人生を楽しむ」とは、例えば自分が夢中になれることにのめり込むことを意味します。あるいは、愛する人や家族と一緒に過ごす時間を、(週末だけでなく)できる限りたくさん持つことかもしれません。心から信頼できる人たちと、豊かな体験を共有することもそうです。

このような「お金から少し離れた活動」こそが、実は豊かさの源になります。お金のことをつねに気にしていないからこそ、ふつうの人には見えにくい、人生を豊かにしてくれるものごとが見えやすくなるのです。

幸せなお金持ちは、「お金はいつでも稼げる」と思っています。

だから、お金に対して執着を持たず、自分にとって大切なものを中心に生活できるのです。お金のことを考えないからといって、無関心なわけではありません。ただ、お金をなにがなんでも増やそうと思ってがっついてはいないのです。

ふつうの人は、「お金がもっとほしい」と考えて、貯蓄のテクニックや投資のコツ、起業や副業といった手段に目を向けます。書店に行くと一目瞭然ですが、ビジネスやお金のコーナーには、「儲かる〇〇!」「○○投資で増やす!」といったタイトルの本が山ほど売られているのはご存じの通りです。

山ほどあるということは、買う人がたくさんいることを意味します。言い換えれば、それだけ「儲かっていない」人がいるのです。少なくとも、いまの稼ぎに満足していない人がたくさんいることは間違いないでしょう。

でも、これらのノウハウには大きく欠けている要素があります。

それが、ここまでお伝えしてきた「幸せ」「自分らしさ」「豊かな人間関係」といった、幸せなお金持ち全員が、なによりも大切にしている要素です。

「自分にとって本当に豊かな時間とは、いったいどんな時間なのだろう?」
「たった一度の人生を使って、わたしがしたい仕事はなんだろう?」
「わたしは、なにをするために生まれてきたのだろう?」

こうした本質的な問いを、幸せなお金持ちはずっと自分に投げかけています。

お金を儲けることではなく、いかに自分らしく生きられるか。

まわりの大切な人たちにとって、楽しく魅力的な人であれるかどうか。

そうした要素こそが、豊かさへたどり着く道だと知っているのです。

お金に困らない「答え」
本田健(ほんだ・けん)
作家。神戸生まれ。経営コンサルタント、投資家を経て、29歳で育児セミリタイヤ生活に入る。4年の育児生活ののち、執筆活動をスタート。人気YouTube番組「本田健の人生相談~Dear Ken~」は4700万ダウンロードを記録する。2019年には初の英語での書き下ろしの著作『happy money』を刊行、イギリス、ドイツ、イタリア、スペイン、オランダ、ロシアなど世界40カ国以上で発売されている。著書は『ユダヤ人大富豪の教え』『20代にしておきたい17のこと』(ともに大和書房)、『きっと、よくなる!』(サンマーク出版)など多数。毎月980円で本田健書き下ろしの1冊が読める「本田健書店」が2020年からスタートしたほか、大好きなことをやっていきたい仲間が集まる「本田健オンラインサロン」も好評を博している。

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