本記事は、仲亀彩氏の著書『リピート率80% 心をつかむ接客術』(ぱる出版)の中から一部を抜粋・編集しています
課題を浮かび上がらせるロジックツリー
ここでは何が課題なのか、考えていきましょう。
悪かったこと、今までできていなかったところは、直せば次回から結果を変えることができます。直さなければまた同じ失敗をします。
ここで改善しなければ、「振り返り」もただ思い出しただけになってしまいます。それではあなたの為になりません。あなたの時間を割いただけ。しかも、その失敗した思い出は、ずっとあなたの足枷になります。
そのまま放置していると、同じシチュエーションになった時、同じミスを繰り返します。すると、自分の記憶にこびりつきます。それでも直さなければ、似た状況になるたびにビクビクし、恐れから次第にそれをやらないで済ませるようになります。これは最悪の悪循環です。
そうならない為にも、何をどうしたら直せるか、真剣に考えていきましょう。
何がどうして悪かったか、どうしたら直るのかという改善までの道筋を、順を追って考えます。この時に、ロジックツリーが役立ちます。
ロジックツリーとは、問題を明確にできる思考法です。これにより、自分と自分以外の問題を明確にできます。
私は鉄板焼の修行を始めた頃、仕事が終わって帰る前に更衣室のロッカーの前に座り込み、この方法で毎日1時間以上考えを深めていました。どうしてそうなったのか、次にそうならない為には何をしたらいいかを考えていたのです。
ロジックツリーで、原因がどんなことから来るのかを辿ることができたら、今度はそれを改善します。私の場合は、次の日に実行する習慣をつけています。すぐやることが最も効果的だからです。
このロジックツリーでは、思考の整理ができます。あなたが実際に使いやすいように、より具体的にするとなおよいでしょう。整理ができたら、あとは実行するだけです。あなたが課題を改善しようと思えば、すぐにできます。そのために、実行できるところまで自分で落とし込んでください。
Point ロジックツリーで課題を浮かび上がらせ、改善する
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