この記事は2022年1月17日(月)に「羊飼いのFXブログ」で公開された「竹内のりひろ氏の現在の相場観とFXトレード戦略」を一部編集し、転載したものです。


羊飼いFOMC2
(画像=PIXTA)

2022年1月17日(月)の午前8時に個人トレーダーの竹内のりひろさんに聞いた最新の相場観と戦略を紹介する。

竹内のりひろ
1990年、カナダ系の銀行へ入行し為替ディーラーとなる。HSBCでは米ドル/円のチーフトレーダーを務めるなど、20年以上にわたって為替市場の第一線で活躍。現在は個人トレーダーとして自己資金を運用するほか、情報配信を行なっている。

現在の為替相場の傾向や相場観

先週1週間の、主要通貨の対ドルでの騰落は、上昇上位から下記のようになった。

●+1.16%:円
●+0.72%:カナダドル
●+0.63%:ポンド
●+0.49%:スイスフラン
●+0.48%:ユーロ
●+0.44%:NZドル
●+0.40%:豪ドル

ドル以外の主要通貨すべてが上昇に転じており、年末年始のドル高の大幅修正がはいり始めている。パウエルFRB議長の再任指名承認公聴会、米国のCPI(消費者物価指数)の発表といった重要イベントを終え、ドル売りの流れが鮮明になってきた。

現在の為替相場の戦略やスタンス

「年始最初の為替市場の動きは外れる」。2021年同様、米ドル/円は、年始の昨年来高値116.35円から大幅に反落となってきた。

理由は複数あるが、一番重要なのは金融政策の変更。つまり、米国の利上げを相当、織り込んでしまったということだ。足元で2024年末までに約7.3回の利上げを織り込んだが、現状、米ドル/円の水準は114円台前半と物足りない。

1月17日(月)〜18日(火)の日程で、日銀の金融政策決定会合が開催予定だ。CPIや景気見通しの上方修正など、久々に関心は高まる。来週のFOMCを控え、材料難の週となりそうだが、米ドル/円の戻りは売りとみている。

ボラティリティ換算の予想レンジは、米ドル/円で113~115円、ユーロ/米ドルで1.135~1.15ドル、ユーロ/円で128.6~131円とみる。

▽米ドル/円の日足チャート

羊飼い来週のFOMCを控え、材料難の週となりそうドル円
(画像=羊飼いのFXブログ)

▽ユーロ/円の日足チャート

羊飼い来週のFOMCを控え、材料難の週となりそうユーロ円
(画像=羊飼いのFXブログ)

▽ユーロ/米ドルの日足チャート

羊飼い来週のFOMCを控え、材料難の週となりそうユーロ米ドル
(画像=羊飼いのFXブログ)

※当記事は、投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。