この記事は2022年5月31日(火)に「羊飼いのFXブログ」で公開された「小林芳彦氏の現在の相場観とFXトレード戦略」を一部編集し、転載したものです。
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(画像=SITTIPONG/stock.adobe.com)
2022年5月31日(火)の午前11時すぎに現役トレーダーの小林芳彦さんから聞いた最新の相場観と戦略を紹介する。
小林芳彦 1979年慶応義塾大学商学部卒、同4月株式会社協和銀行入行。 外国為替研修生・営業店外国為替業務経験後、1987年から本店資金為替部調査役。 インターバンク(フォワード)ディーラー・カスタマーデスクヘッドなどを歴任後、1989年10月よりクレディスイス銀行(資金為替部長)、1997年クレディスイス・ファーストボストン銀行(シニアセールス)、1998年バイエリッシェ・ヒポ・フェラインス銀行(為替資金部長)、2001年バンク・オブ・アメリカ(為替資金部営業部長)で数十社の法人顧客を担当。 |
現在の為替相場の傾向や相場観
米ドル/円はこれまで、日米金利差の拡大から米景気減速に目が向かい、長期金利低下を背景にドル売りが強い地合いだった。
また、少し前まで、126円が割れたら125円まで突っ込むと思っていたのだが、それはなさそうで、126.5円もそこそこ堅いのではと思い始めてきている。
目先は戻り売りだが、下値を固めたと判断できれば、中期的には少し買い始めてもいいかもしれない。
現在の為替相場の戦略やスタンス
今週の米ドル/円予想レンジは126~128.85円。126円がかなり堅そうに見えることから、ここからは多少の反発を予想。
ただし、どこまでも買えばいいというわけではないので、引き付けて128円の後半は基本売り場探し。イメージとしてはもみ合いつつの、下値固め。130円までは戻れないだろうが、一旦どこまで上値が伸びるかを試す週になると考えている。
米景気の減速がかなり激しいものであれば、インフレ懸念が沈静化する傾向となり、利上げの幅や回数の思惑が下がってくる可能性が否定できない。そうなればドル売りの展開が予想されるため、やはり米債の利回りとインフレに関しては、相当注意が必要だろう。
▽米ドル/円の日足チャート
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(画像=羊飼いのFXブログ)
※当記事は、投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。