この記事は2022年7月12日(火)に「羊飼いのFXブログ」で公開された「志摩力男氏の現在の相場観とFXトレード戦略」を一部編集し、転載したものです。
2022年7月12日(火)の午後14時すぎに現役トレーダーの志摩力男さんから聞いた最新の相場観と戦略を紹介する。
志摩力男
慶應義塾大学経済学部卒。1988年~1995年ゴールドマン・サックス、2006〜2008年ドイツ証券など、大手金融機関にてプロップトレーダーを歴任。そのあと、香港にてマクロヘッジファンドマネージャー。独立後は世界各地のヘッジファンドや有力トレーダーと交流があり、現役トレーダーとして活躍中。
現在の為替相場の傾向や相場観
米ドル/円に関しては、日銀の政策が変わらない限り円安傾向が続くだろう。ユーロ/米ドルに関しては、今週になって突然、ノルドストリーム1の点検に注目が行き、2022年7月21日(木)の点検終了の際、流量が元に戻るかどうかが不安視されている。
現在のところ、かつての4割の流量だったが、来週21日(木)にロシアがどの程度の天然ガスを流してくるかで、ユーロの行き先が変わってしまいそうだ。あまり経済状況には関係ないため、注目がその一点となっている。
そのため2022年7月21日(木)はユーロ/米ドルの乱高下が見込まれる。それまではパリティ(1.0000ドル)も若干割り込むだろうが、21日(木)に天然ガスが入ってきたら、その量にもよるが、ユーロはある程度戻すことになるのではないだろうか。
ユーロと円はそれぞれ別の理由でドル高だが、これはもう少し続くと見ている。
現在の為替相場の戦略やスタンス
2022年7月13日(水)発表の米CPIは、大きめの数字になるかもしれない。しかしながら、おそらくは今回がピークで、その次の月からはコモディティ価格の下落を反映し、若干落ち着くのが見えているため、反応薄となりそうだ。
▽ユーロ/米ドルの日足チャート
※当記事は、投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。