本記事は、岡本康氏の著書『FIREできる不動産投資3つのルール』(standards)の中から一部を抜粋・編集しています。

キャッシュフロー
(画像=U-STUDIOGRAPHY DD59/stock.adobe.com)

FIREを可能にするキャッシュフロー投資法の2つのルート

キャッシュフロー投資法とは、ベンチマーク基準に当てはめて優良物件を選別し、投資をすることです。

ただし、物件を購入する段階で、融資を受けられるか受けられないかで進むルートが変わってきます。

キャッシュフロー投資法のルート(1):融資1棟ルート

融資が受けられる場合には、銀行との最初の取引で数千万円から2億円規模の1棟マンションが購入できます。購入と同時に多額の収益が生まれます。融資を受けて物件取得を何回か繰り返すとさらに大きな収益となり、10年も立たないうちに会社員の年収を上回ることも可能です。

だだ、不動産への融資が積極的な金融機関を見つけるのに、けっこうな手間と時間がかかります。2022年時点で、多くの金融機関は会社員への不動産融資に消極的になっています。

しかし、あきらめることはありません。不動産投資セミナーや勉強会の参加者との情報交換をするのです。自分が融資を打診して断られた金融機関の情報を提供して、周りの人と情報交換をするのです。中には物件が買えた人もいますので、どこの金融機関で融資が出たのかを聞いてみてください。不動産投資に積極的な金融機関も少なからずあります。

キャッシュフロー投資法のルート(2):現金戸建てルート

銀行開拓を頑張っても融資が出なかった場合も、あきらめないでください。もうひとつのルートがあります。

それは、築古の中古戸建てを現金で買っていくルートです。銀行融資ルートに比べるとFIREまで時間がかかります。中古戸建てを最低でも10戸以上取得すれば、銀行から賃貸経営事業として実績を見てもらえるようになります。その時に融資1棟ルートに乗り換えて、事業規模の成長速度を上げるのです。

中古戸建ては、築年数にこだわらず程度の良い激安戸建てを探しましょう。激安とは、利回り15%以上の500万円以下、できれば300万円以下の物件がいいでしょう。500万円以上の物件でもいいのですが、あまり高いと手元の資金が少なくなり、買い進めるスピードを落としてしまいます。可能な限り安い物件を見つけて、価格交渉もして購入しましょう。

最近では、コロナ融資の資金が手元にある個人や人が多くいますので、激安戸建てを買うのも激戦になっています。物件情報を取得する手間や時間をしっかりとかけましょう。

アパートやマンション賃貸に比べて戸建て賃貸のよいところは、入居年数が長いことと管理費が安いことです。現金で購入しているので返済リスクはありません。戸建ては戸建てのメリットがあるのです。

FIREできる不動産投資3つのルール
岡本康
1965年生まれ、名古屋市出身。愛知大学法経学部卒。
ブルー・ソリューションズ株式会社代表取締役。
営業系の転職を4回経験。不動産投資を知り勉強を始め、2021年3月に会社員生活に終止符を打ちFIREを達成。
不動産の投資総額約10億円、FIRE時点での年間キャッシュフローは8桁、保有する不動産以外の金融資産は9桁達成。友人と不動産投資家のための優良物件選別システムを構築した。
優良物件選別システムは、日本初のAIを使った不動産投資に特化した情報解析システムで、Web上に公開されている数万件の不動産物件情報の中から希望するスペックの物件を抽出することができる。このシステムを使い不動産投資家に優良物件情報配信サービスを提供している。
現在は不動産資産管理会社と不動産情報解析サービス会社を経営。不動産投資で資産を築く投資家のためにノウハウを伝えて、FIREするためのサポートを行っている。

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