本記事は、堀大輔氏の著書『うまくいく人の睡眠の法則』(総合法令出版)から一部を抜粋・編集しています。

眠気
(画像=YURII MASLAK / stock.adobe.com)

いつも眠いとき

まずは、他人からの印象を良くすることが大切です。

「眠気に他人からの印象が関係あるのか?」と思うかもしれませんが、他人からの印象がいい行動は緊張感を伴うため、眠気を抑制できることが多いものです。

達人のような身体さばきや、普段から物音を立てないように気をつけている人が眠そうにしている姿は、あまり想像できないのではないでしょうか。

いつも眠いということは、いつも眠気の発生条件を満たしていることになります。姿勢が悪いと血流や身体のバランスが悪くなり、身体の状態が整っているときよりも遥かに多くの眠気が発生します。

呼吸が浅いことも、体内の酸素が欠乏し、眠気が発生することに繋がります。

焦燥感も発生し、深い思慮や集中ができなくなります。コロナウイルスが流行した以降、マスクによる呼気の能力低下や、呼吸の浅さから、イライラ(60%)、頭痛(53%)、集中力の低下(50%)、幸福感の低下(49%)、学校・幼稚園への行き渋り(44%)、倦怠感(42%)、学習障害(38%)、眠気・倦怠感(37%)といった形で悪影響が報告されています。

ダラダラした行動は、退屈の眠気につながったり、何かを命じられてやらされている感覚になったりするなど、受け身の眠気も発生します。速度が伴わないことで、活動も安定しづらくなります。

筋肉のバランスが悪いことで、使いやすい一部の筋肉に頼りすぎ、血流や姿勢が悪くなることで眠気が発生します。

物事の観察が荒いと、刺激の総量が下がってしまい、退屈の眠気が発生します。面倒くさく感じて頭を使っていない場合は、仕事全般に対して受け身になってしまっていると言えるかもしれません。

ゲームをしているときなどに眠気がとれるのであれば、なおさら、今の仕事に対して楽しみを見つけることが大切です。

睡眠時間が長いことで、GABAなどの刺激の感度を下げるホルモンの影響を多く受け取ることになり、日中いつも眠くなってしまいます。

いつも眠いときの3秒スイッチストレッチ


①姿勢を正して椅子の前に立ち、舌を歯茎から口の上部(硬口蓋こうこうがい)にかけて押し当て(「ラ」を発音する直前の状態〈通称LA〉)1、2、3と呼吸を整えます
②①の状態のまま、頭の角度を変えずに着座します。着座後に視線を目の前の作業に移します(これが崩れにくい美しい姿勢です)
③10分に一度アラームを鳴らし、姿勢が崩れていないかを確認します

「10分に一度は多すぎるのではないか?」と思われるかもしれませんが、自分が持っている動作の癖の強さや、修正の難易度を甘く考えてはいけません。何度も修正し、正しい形の刷り込みがあってこそ、いつの間にかできるようになっているものです。

少なくとも2週間は継続してみてください。完全ではないにしても、今までの自分とは別人のような所作になります。

呼吸と姿勢を修正するだけでも、眠気が嘘のようにとれていきます。

いつも眠そうな人ほど、1日も早く眠気のコントロール術を学ぶことで、自分が達成したいゴールに近づき、周囲の評価も大きく変化するでしょう。

『うまくいく人の睡眠の法則』より引用
(画像=『うまくいく人の睡眠の法則』より引用)
=うまくいく人の睡眠の法則
堀 大輔
1983年生まれ、兵庫県尼崎市出身。
GAHAKU株式会社代表取締役、社団法人日本ショートスリーパー育成協会代表理事。1日平均45分以下睡眠のショートスリーパー。
社会人1年目からさまざまな仕事や趣味に没頭し、1日8時間睡眠では活動時間が足りないことからショートスリーパーになることを決意。7年もの歳月をかけて独学で睡眠の研究をし、25歳のときに独自の短眠理論「Nature sleep」を構築し、カリキュラムを開発。このカリキュラムによってショートスリーパーになった受講生は1,000人以上、成功率は99%を超える。
現在では、短眠カリキュラムを伝えるスクールの代表のほか、トリリンガル幼稚園のカリキュラム顧問など、教育の現場でも幅広く活動している。

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