本記事は、金山拓夢氏の著書『頭の回転が速い人の言語化のコツ』(総合法令出版)の中から一部を抜粋・編集しています。

インプット,アウトプット
(画像=beeboys / stock.adobe.com)

インプットとアウトプットを繰り返そう

自分に必要なインプットを知ろう

言語化できるようになるためにインプットは必要不可欠ですが、語彙を増やそうとインプットに意識を向けるのではなく、「アウトプット(言語化)が必要なので、それに備えてインプットをする」ことが大切です。「どのような場面で」「誰に向けてアウトプットするのか」によってインプットする内容は変わります。

勉強を例に考えてみましょう。ただ単に「勉強しよう!」という動機ではなく、学んだ知識を具体的な場面で生かすことを考えるとインプットする速度が上がります。

勉強を、学生時代のように単なる「勉強のための勉強」と捉えていると、良質なインプットは難しいでしょう。この習慣を断ち切り、学習方法を変える必要があります。

義務教育の難しさは、将来どう役立つのか分からないのに努力しなければならないことです。逆に、

将来の目標に対し、どう使えるかがハッキリしていれば吸収力が高まります。

例えば「将来は医者になりたい」という目標があれば、当然大学は医学部へ進みますし、そのために必要な教科の成績を上げるために努力できるでしょう。

自分からアウトプットする場をつくろう

言語化力を高めるためには、インプットするだけではなく自分でアウトプットする環境を積極的につくることが大切です。

例えば、僕の場合、週に1回または2回は受講生に対してアウトプットの場があります。情報を発信し、自分の考えを他人に伝えるためには多くのインプットをする必要があります。

アウトプットする環境はどんな形でも構いませんが、SNSなどで情報発信するようにすると「アウトプットをするためにどんどんインプットをして、いつでもそれを発信できる」ので、言語化力が上がり続けます。

今何も発信していない場合は、自分が持っている情報を披露できるとか、同じ興味を持つ人が集まるオフ会のような場に参加するのもいいですね。

言語化力はアウトプットの回数に比例する

学歴が高いからといって必ずしも言語化力が高いわけではなく、むしろ自分なりに勉強を重ね、言語化に時間を費やしてきた経験が言語化力と比例するといっていいでしょう。

また、どれだけアウトプットしているか、アウトプットの回数も大事です。単に家に引きこもって1人で勉強しているだけでは、言語化力は高くなりません。なぜなら、書物などから得た知識を自分の中でインプットしているだけであり、そこには他者との対話がないからです。

学ぶ意欲の高い人は一般的に言語化力が向上する傾向がありますが、単に勉強をするだけでなく、いろいろな人とコミュニケーションをとりながらアウトプットすることで、言語化力が高まります。

ポイント
インプット・アウトプットは、「アウトプット(言語化)が必要なので、それに備えてインプットをする」ことがポイント。ときには意図的に困難にぶち当たり、何が必要なのかを知ること。自分でアウトプットする環境を積極的につくり、人に向けてアウトプットしていこう。

自分からコミュニケーションをとろう

普段から遊び心を持って楽しもう

毎日の何げない会話の中でも、意識してみれば「これは言語化できるチャンスだ」と思える場面はたくさんあります。むしろ、仕事のプレゼンや交渉、スピーチなどの機会は限られているため、普段からコミュニケーションを積極的にとっていくことが言語化上達の近道です。

普段のコミュニケーションが苦手な人が、仕事のプレゼンや大事な交渉の場でしっかりと伝えたいことを言語化できるかというと、難しいでしょう。なぜなら、普段からコミュニケーションに慣れていないため、緊張や不安が起こりやすく、うまく伝えられないことが多いからです。

言語化のコツは、普段のコミュニケーションを単なる義務として捉えたり、「人と関わることがストレス」と考えたりせず、挑戦の場と捉えることです。

また、そのプロセスも楽しんでみてください。遊び心を持つことで、インプットしたことを吸収できる心の余白が生まれます。

思った通りに言語化できた喜びを積み重ねよう

日々のコミュニケーションを楽しもうとすることで、自分の考えが伝わったり、自分の言葉によって相手が意図したように行動してくれたりすると、嬉しいものです。

人は自分の思ったように事が進むと、確かな手応えを感じます。

ゲームでも下手よりうまいほうがプレイを楽しめるし、能力を高めていけば、ゲームのキャラクターが思い通りに動く感覚や、難しいステージをクリアする充実感を得られます。

自分のスキルが上がることで、ゲームプレイがより一層面白くなるように、言語化も成功体験を積み重ねて、それをコントロールできるようになれば、どんどん成長していくでしょう。

言語化がうまくいくと、感覚的に言葉がピタリとはまる瞬間があり「相手に伝わったな」と感じるような手応えがあります。

そうなると言語化することがますます楽しくなります。

ポイント
普段からコミュニケーションを積極的にとっていくことが、言語化上達の近道。大事な場面でしっかりと言語化できるようになりたければ、普段のコミュニケーションも言語化の挑戦と考え、遊び心を持って楽しむこと。
『頭の回転が速い人の言語化のコツ』より引用
金山拓夢
株式会社TAKUMU 代表取締役。
神戸大学海洋政策科学部中退。在学中の2021年1月に独立しWeb制作事業、SNS集客コンサルティング事業を開始。事業開始1年で年商2.5億円を突破。
自身が運営するSNSマーケティング事業のクライアント数は1年で500人を超え、LIVE配信を駆使したSNS集客「LIVEローンチ戦略」は大きな反響を呼び、言語化スキルを習得したい方が全国に続出。

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