この記事は2024年12月11日(水)に「羊飼いのFXブログ」で公開された「井口喜雄氏の現在の相場観とFXトレード戦略」を一部編集し、転載したものです。


FXトレード戦略
(画像=Luigi Bertello Photo/stock.adobe.com)

2024年12月11日(水)の午後13時すぎにトレイダーズ証券の井口喜雄さんから聞いた最新の相場観と戦略を紹介する。

井口喜雄
トレイダーズ証券市場部ディーリング課。認定テクニカルアナリスト。1998年より金融機関に従事し、ディーリング業務に携わる。2009年からみんなのFXに在籍し、ドル円や欧州主要通貨を主戦場にディーリング業務を行う。ファンダメンタルズからみた為替分析に精通してるほか、テクニカルを利用した短期予測にも定評がある。

現在の為替相場の傾向や相場観

本日11日(水)日本時間夜の米CPI待ちだ。

来週のFOMCでは25bp利下げをほぼ織り込む動きだが、最後の関門がこの米CPIとなる。テールリスクだが、もしCPIが大きく上振れた場合は利下げに対して慎重な声が聞こえてくるかもしれない。ブラックアウト期間のため、FEDウォッチャーことWSJ記者のニック・ティミラオスを使ってくる可能性も頭に入れておきたい。

一方、日銀も来週に会合があるが、11月末には一時利上げ確率が60%を超えていたが、足元では下げて20%台へ急低下している。こちらも情報が錯綜しており、来週の日銀まではヘッドラインにつらされる可能性が高いだろう。

現在の為替相場の戦略やスタンス

米ドル/円、クロス円でスウィング以上のポジションを構築するのであればFOMCと日銀を通過してからにしたい。

一方、ユーロは今週ECBを控えるが、利下げが確実視されており、欧州の弱い経済指標を見る限り、ハト派路線は継続だろう。ユーロショートのプレイヤーが多いのでダウンサイドを攻めていくには時間がかかるかもしれないが、ショートカバーをこなしつつ、ユーロ/米ドルの売りが正当化される可能性は高いと考えている。

▽ユーロ/米ドル の日足チャート

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(画像=羊飼いのFXブログ)

※当記事は、投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。