この記事は2025年1月15日(水)に「羊飼いのFXブログ」で公開された「西原宏一氏の現在の相場観とFXトレード戦略」を一部編集し、転載したものです。


FXトレード戦略
(画像=Metro Hopper/stock.adobe.com)

2025年1月15日(水)の午前11時すぎに、現役トレーダーの西原宏一さんから聞いた最新の相場観と戦略を紹介する。

西原宏一
青山学院大学卒業後、1985年に大手米系銀行のシティバンク東京支店へ入行。1996年まで同行にて為替部門チーフトレーダーとして在籍。その後、活躍の場を海外へ移し、ドイツ銀行ロンドン支店でジャパンデスク・ヘッド、シンガポール開発銀行シンガポール本店でプロプライアタリー・ディーラーなどを歴任後、独立。ロンドン、シンガポール、香港など海外ヘッジファンドとの交流が深く、独自の情報網を持つ。

現在の為替相場の傾向や相場観

先週10日(金)の12月米雇用統計が強い内容だったことを受け、大手金融機関の間で年内の米利下げ回数見通しを後退させる動きが拡大している。

JPモルガンは、従来の3回予想を2回に変更。具体的には6月と9月に25bpずつの利下げが実施されるとの見方。バークレイズは、年内は6月のわずか1回にとどまるとしている。

一方、ゴールドマンサックスは、トランプ次期大統領が掲げる高関税や米経済の堅調さを理由に、ドルが今後1年で約5%上昇する可能性があるとリポートで指摘。

こうした見方が拡大する中、年初から英ポンド/米ドルを中心にドルは総じて堅調に推移。

現在の為替相場の戦略やスタンス

本日15日(水)の米CPIの結果を確認したいところだが、基本的に来週20日(月)のトランプ大統領就任までは、急騰はしないまでもドルは堅調に推移すると想定している。その後の相場はトランプ大統領の政策を確認したい。

それまでの米ドル/円は、156.00~159.00円のレンジでの押し目買いで臨みたい。

▽米ドル/円 月足チャート

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(画像=羊飼いのFXブログ)

*:当記事は、投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。