この記事は2025年4月3日(木)に「羊飼いのFXブログ」で公開された「神田卓也氏の現在の相場観とFXトレード戦略」を一部編集し、転載したものです。


FXトレード戦略
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2025年4月3日(木)の午前10時時点に外為どっとコム総合研究所の神田卓也さんから聞いた最新の相場観と戦略を紹介する。

神田卓也
株式会社外為どっとコム総合研究所取締役調査部長上席研究員。1987年福岡大学法学部卒業後、第一証券を経て、1991年メイタン・トラディション入社。インターバンク市場にて、為替・資金・デリバティブ等の取引業務を担当し、国際金融市場に対する造詣を深める。2009年7月外為どっとコム総合研究所入社。

現在の為替相場の傾向や相場観

トランプ米大統領が発表した相互関税の日本に対する税率は24%と当初の想定より高いものになった。

ベッセント米財務長官が「関税は最高税率で、交渉によって引き下げ余地がある」と述べたことで楽観的な見方が出ていただけにネガティブ・サプライズの度合いが増幅されたようで株安とともに米ドル/円相場は147円台に下落している。

目先は、リスクオフの円高を警戒しなければならならず、3月安値の146円台半ばを視野に入れた展開になることも考えられる。

ただ、関税によって米インフレが上昇する公算が大きいことを考えると、市場がほぼ織り込んだFRBの6月利下げの現実味は薄い。市場の動揺がある程度収まれば、利下げ観測の後退によるドル買い戻しの余地があると見ている。

また、日本サイドへの影響としては、関税で対米輸出は減少が必至で、全体の貿易赤字は拡大する公算が大きい。

GDPマイナス成長の懸念も強く、日銀の早期利上げはまず無理な状況になると考えられる。これらはいずれも円安材料だろう。

現在の為替相場の戦略やスタンス

ベッセント米財務長官が言うように今後の交渉で関税引き下げの余地があるとすれば市場心理は今が「陰の極」とも言える上に、投機筋のポジションが大きく円買いに傾いていることを踏まえると、米ドル/円の反発余地も相応に大きいのではないだろうか。

もっとも、今後、日米間で行われるであろう関税引き下げ交渉の中で「円安是正」が俎上に上るようだと話が違ってくる。その意味でも、交渉の行方に注目だ。

▽米ドル/円 日足チャート

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(画像=羊飼いのFXブログ)

※当記事は、投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。