この記事は2025年4月15日(火)に「羊飼いのFXブログ」公開された「志摩力男氏の現在の相場観とFXトレード戦略」を一部編集し、転載したものです。


FXトレード戦略
(画像=birth7/stock.adobe.com)

2025年4月15日(火)の午後14時すぎに現役トレーダーの志摩力男さんから聞いた最新の相場観と戦略を紹介する。

志摩力男
慶應義塾大学経済学部卒。1988年~1995年ゴールドマン・サックス、2006〜2008年ドイツ証券など、大手金融機関にてプロップトレーダーを歴任。そのあと、香港にてマクロヘッジファンドマネージャー。独立後は世界各地のヘッジファンドや有力トレーダーと交流があり、現役トレーダーとして活躍中。

現在の為替相場の傾向や相場観

米国債が急落した。それに対してベッセント米財務長官は、さらなる下落を防ぎ、相場が崩れないようにするため、色々な手段があると述べた。

また、中国が米国債を売っているということに関しては、米国債の管理をしているのは財務省なので、どこの中央銀行がどの程度売っているか財務省は把握しているので証拠はないとも述べた。そのため中国の売りを明確に否定したことで市場に少し安定が戻っている感じがする。

またトランプ関税に振り回されてきた株式市場だが、スマホや半導体関連は別の半導体関税を課すこととなった。

相互関税のような極端な税率にはおそらくならないので、10%や20%台のリーズナブルな関税になると想像している。

現在の為替相場の戦略やスタンス

株式市場は徐々に落ち着きを取り戻してくるだろう。

しかし米ドル/円に関しては明後日17日(木)のベッセント米財務長官と赤沢経済再生担当大臣の会談があるので、頭の重い展開になると思う。またそこで話し合われる内容次第ではさらなる円高の可能性も当然ある。

よって、17日(木)までは米ドル/円を戻り売り姿勢でいいのではないだろうか。ただその先は、130円台ももう近くなっているが、もう一段の円高を見込みたい。

▽米ドル/円 日足チャート

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(画像=羊飼いのFXブログ)

※当記事は、投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。