この記事は2025年5月8日(木)に「羊飼いのFXブログ」で公開された「神田卓也氏の現在の相場観とFXトレード戦略」を一部編集し、転載したものです。

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2025年5月8日(木)の午前10時時点に外為どっとコム総合研究所の神田卓也さんから聞いた最新の相場観と戦略を紹介する。
神田卓也
株式会社外為どっとコム総合研究所取締役調査部長上席研究員。1987年福岡大学法学部卒業後、第一証券を経て、1991年メイタン・トラディション入社。インターバンク市場にて、為替・資金・デリバティブ等の取引業務を担当し、国際金融市場に対する造詣を深める。2009年7月外為どっとコム総合研究所入社。
現在の為替相場の傾向や相場観
昨日7日(水)の米ドル/円は、米中貿易交渉への期待が高まったことやFRBが利下げを急がない方針を示したことを背景に約1.0%上昇した。初の米中高官協議が明後日10日(土)からスイスで開催されることが決定。パウエルFRB議長はFOMC後の会見でトランプ関税を巡る不確実性から「金利調整を急ぐ必要はない」と明言した。
これらを受けて米ドル/円は142円台前半から144.00円付近まで上昇。本日8日(木)朝も143円台後半で推移しており、このあともドル高・円安の流れが継続するか注目される。
現在の為替相場の戦略やスタンス
米ドル/円は、一昨日、昨日と終値ベースで超えられなかった日足一目均衡表の転換線が位置する143.95円が上値の第1ポイントだ。さらに144.53円には日足一目均衡表の基準線が通っており、この水準が第2ポイントになる。
市場には週末の米中貿易交渉を見極めたいとのムードが徐々に広がることも考えられるため、今月1日(木)、2日(金)にも上値を抑えた一目基準線は強い抵抗線になる可能性があると見ている。
▽米ドル/円 日足チャート

(画像=羊飼いのFXブログ)
※当記事は、投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。