香港地下鉄
(写真=Thinkstock/Getty Images)

日立製作所 <6501> は5月21日、子会社を通じて香港の地下鉄システム向けに、蓄電池式回生電力貯蔵装置(B-CHOPシステム)2台を受注した、と発表した。今年11月までに納入し、2016年2月以降に運用を開始する予定。リチウムイオン電池を使った回生電力貯蔵装置が香港の鉄道輸送システムに導入されるのは今回が初めて。

発表資料によると「B-CHOPシステム」は、電車が停止する際や減速する際に生み出される回生電力を鉄道の変電所に設置された蓄電池に一時的に貯蔵し、電車の走行時に必要とされる電力として再利用することで、鉄道運行に必要な総電力量を削減するもの。今回、日立が受注した「B-CHOPシステム」は既存の2路線に導入される。

鉄道事業者の香港鐡路有限公司(MTR社)は省エネ対策として、鉄道輸送システム全体の使用電力削減、電力効率向上の実用化に向け、車上、地上の両面でシステムの導入を検討している。「B-CHOPシステム」による1年間の省エネルギー効果を検証し、将来的には香港の地下鉄全路線に同システムが導入される計画という。

日立の「B-CHOPシステム」は、電池の持続力を示すエネルギー密度と、パワーを示す出力密度がともに高く、キャパシタ式もにに比べて貯蔵容量が大きいことが特長という。車両の機械ブレーキの使用頻度を下げることでブレーキパッドの摩耗を低減し、車両保守費用の低減にもつながるなどの利点もあるという。

同社は発表資料で「今回の香港での実績を生かし、環境にやさしい鉄道システムを地下鉄やモノレールなどの新交通システムの導入が進んでいる東南アジア地域などに拡販し、さらなるグローバル展開を加速していきます」としている。(ZUU online 編集部)

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