暑い日が続いています。まだ梅雨の前なのですが、夕方の雰囲気などはまさに「夏っ!」と言う感じです。株式市場も昨日もさすがに調整かと思ったのですが、まさかの日銀買いで指数が押し上げられて堅調となりました。日銀がどこまで買うかという感じです。

昨年から「バブルが来る」と言っていたのですが、本当にバブル的な動きになって来ました。「○○年ぶり」と言う言葉も多く聞かれ、「史上最高」と言う言葉も毎日のように新聞で報じられています。誰もが楽観的になった時が一番危ないということですから、気を付けながらゆっくりと行きたいと思います。

依然として強い相場展開となっています。11連騰と言うのに昨日は日銀の買いも入っていたようで、どういう基準で日銀が買ってきているのかわからない感じです。本日も米国株高や円安を好感する動きになるのでしょうが、うまく物色対象が循環してくれるかどうか、つまり、出遅れ感が出ているものなどが買われるかどうかということだと思います。

さすがに12連騰と言うことで少なくとも上値は重くなりそうです。米国市場や為替との連動性も薄れており、20,500円~600円水準での値固めとなるか、いったん上値目途となる20,800円水準を目指すことになるのかどうかということでしょう。20,500円水準を割り込む、あるいは20,800円を抜けるということがきっかけとなって調整となりそうです。


本日の投資戦略

11連騰後に日銀がETF(上場投資信託)を買ってきたということがちょっと意外ですが、目先的な過熱感が出ているなかで日銀が買うということはどういう基準で買っているのか、かなり疑問です。ただ、20,833円と言う2000年の高値を試すということが目的だとすると、20,800円を付けたところでいったん調整となるのでしょう。

日銀の意図が分からないのですが、記録的な連騰となっている中での買いですから、連騰記録を作りたかった(!?)とかなんとか指数を押し上げたいということなのかもしれません。決算なども関係する時期でもなく、このタイミングでの買いは不思議です。本日はおそらく買いは入らないと思いますが、「また入るのではないか」と市場参加者は期待すると思います。

清水 洋介(しみず ようすけ)
証券経済アナリスト。大和証券、ソシエテジェネラル証券、マネックス証券を経て投資情報サービス会社「ピクシスリサーチ」を設立 <現・ アルゴナビス > 、「チャートの先生」「投資のプロ」として、講演やセミナー活動を活発に開催。テレビや雑誌などでも投資についての解説、講義なども行っている。 メールマガジン も配信中。

※当記事は、証券投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。

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