アベノミクスの効果については多くの専門家がさまざまな意見を述べているが、GDP統計などをみる限り2013年以降の日本経済は力強い回復傾向にあると断言できないものの、景気の底割れを回避し安定的に推移しているとはいえるだろう。


アベ・クロコンビ退任後には不確実性の懸念も

アベノミクスを主導してきた安倍首相と黒田日銀総裁がにそろって2018年には任期を迎える。何事もなければ4月に黒田総裁、9月には安倍首相が退任する予定だ。

両氏の退任時に、日本経済がしっかりとした回復軌道に乗っていれば、経済・金融政策でも大きな問題にならないかもしれない。が、もしもそうでなければ、後任の首相・日銀総裁は景気低迷が続く中でアベノミクスからの転換、財政・金融政策の変更を迫られる可能性が高い。

それを防ぐために国債発行残高を減らして財政投資額を削減したり日銀の量的緩和政策をやめたりすれば、足許の景気が大幅に悪化するかもしれない。安倍首相、黒田総裁退任後の政府・日銀は難しい政策運営を迫られる可能性がある。 (ZUU online 編集部)

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