スマホの「スクリーンタイム」を確認したことはあるだろうか。これは、日々どのアプリや機能にどれだけの時間を使っているかを記録し、可視化してくれる機能で、iPhoneやAndroid端末でも確認ができる。

スクリーンタイムを見直すことで、どんな時間の使い方をしているのかをデータで振り返ることが可能だ。思わず、「こんなに無駄な時間を使ってしまっていたのか」と驚くこともあるかもしれない。

本記事では、スクリーンタイムの確認方法を紹介するとともに、「資産形成に強い人」がどのように時間を活用しているのか、その傾向についても解説していく。

「スクリーンタイム」の確認方法

スクリーンタイムでわかる ! 資産形成に強い人のスマホ活用法とは ?
(画像=kyo / stock.adobe.com)

スクリーンタイムは、iPhoneでは「スクリーンタイム」、Android端末では「Digital Wellbeing」という機能名でそれぞれに搭載されている。

iPhoneでの確認方法

iPhoneの「設定」を開いて「スクリーンタイム」をタップすると確認できる。

Android端末での確認方法

Android端末では「設定」を開いて「Digital Wellbeing」をタップすると確認できる。

スクリーンタイムに見る現代人の「行動パターン」

スクリーンタイムの内容は人によってさまざまだが、現代人の「行動パターン」をいくつかに分類することは可能だ。ここでは、3つのパターン例を挙げる。

動画アプリ偏重型

動画コンテンツに多くの時間を費やすこのタイプは、主に受動的にコンテンツを消費する傾向が強い。多くの情報をインプットしているものの、それを活かしたアウトプットの機会が少なくなりがちで、時間の使い方が一方的になっているケースが多い。

SNSアプリ偏重型

SNSに多くの時間を費やすこのタイプは、他者との交流や情報共有を重視する一方で、タイムラインを延々とスクロールし続け、無目的な情報収集に陥ることが多い。結果として、ついつい無駄な時間を過ごしてしまうことがある。

投資アプリ偏重型

資産運用に積極的で、投資アプリを頻繁にチェックするこのタイプは、市場の動きに敏感になりすぎてしまうことがある。結果、短期的な値動きに反応して頻繁に売買を繰り返し、手数料が積み重なることでコストが予想以上にかかるリスクがある。市場の動向に振り回されず不要な取引を控えることで、運用効率を高めることが大切だ。

資産形成に強い人は、どこに時間を使っている ?

資産形成に成功している人は、投資アプリに振り回されることなく、必要な情報だけを冷静にチェックしている傾向がある。また、コスト削減のために売買を最小限にとどめる工夫もしているだろう。

重要なのは「適切なタイミングでの取引」と「無駄な取引をしないこと」の2つだ。手数料や心理的ストレスを抑え、長期的な視点で投資を続けることが成功への鍵となる。

具体的に「何」に時間やスマホを使っている ?

では、資産形成に強い人のスクリーンタイムとはどのようなパターンが多いのだろうか。一つのパターンとして、ニュースアプリを使いながら、投資アプリのチェックは1日1回程度に抑えているケースが多い。彼らは、1日中チャートを見続けるのではなく、ニュースアプリを通じて経済や市場の動向を分析し、冷静に今後の動きを予測している。

また、スマホに費やす時間が少ない人でも、資産運用に成功している人は多い。他の人がスマホを眺めている時間を仕事やスキルアップに活用し、労働収入を増やしているからだ。資産運用においては、元本が大きいほどリターンも大きくなるため、労働収入を増やすことが将来の資産形成に直結する。

「ほったらかし投資」は意外に効果的 ?

投資アプリを頻繁にチェックしない「ほったらかし投資」は、インカムゲイン (保有するだけで得られる利益) を狙った外貨預金や十分に分散したポートフォリオを持つ場合、意外に効果的だ。これらの投資法では、日々チャートを確認する必要がなく、売買手数料も抑えられる。

インカムゲイン型の投資は、長期的に保有することでリターンが最大化するため、むしろ「放っておくこと」が利益を増やす結果をもたらすこともある。投資では、このように「見ないこと」が成功の秘訣になる場合があることも知っておきたい。

長期的な視点で資産を育てるために

スマホは非常に便利なツールだが、その使い方次第で得られる成果は大きく異なる。資産運用では、常に値動きを監視するのではなく、必要なタイミングでのみ行動し、あとは「ほったらかし」にする方法も有効だ。スクリーンタイムを見直し、スマホに費やす時間を管理することで、無駄を省き、長期的な資産形成を目指していくことができるだろう。

この機会に、ほったらかし投資というスタイルを取り入れ、効率的に資産形成を進めてみてはいかがだろうか。

(提供:大和ネクスト銀行


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