夏休みのレジャーと言うと、「それなりのお金をかけて、海や山のリゾート地に」と考えるのが一般的に思えるが、見落とされがちながらも実は満足感を得られるのが「工場見学」だ。

商品を安く買えたりお土産があったりといった楽しみに加え、なんといっても製造現場のナマの姿に接することができるだけに、企業への愛着が深まること請け合いなのだ。そこでここでは、この夏休みにぜひ体験してみたい工場見学を7件選んで、概略を紹介しておくことにしたい。

アサヒビール (アサヒGH <2502> )茨城工場

(企業HPへ飛びます)
(企業HPへ飛びます)

ビール工場は工場見学の代表格だ。仕込み釜やろ過室、びん詰・缶詰などの製造現場を「見る」、原材料などを実際に触って身体で感じる「触れる」、そしてビール工場ならではの楽しみ「飲む」を、無料で満喫することができる。

8月21日の日曜日までは「飲んだあとの容器ってどうなるの?」と題したミニ講座も開催されている。ダンボールと缶を使った工作を通じてリデュース・リユース・リサイクルについて学習する試みもあって、家族連れで楽しむのにはぴったりだ。

アクセスは、つくばエクスプレスまたは取手駅始発の関東鉄道常総線の「守谷駅」で下車、中央東口2番バス乗り場から予約制の無料送迎バスを利用して約10分だ。問い合わせや見学の電話予約などは0297-45-7335まで。2名~6名までならインターネットでも予約できる。

日本航空 <9201> SKY MUSEUM

(企業HPへ飛びます)
(企業HPへ飛びます)

JALが社会貢献活動の一環として用意している無料の工場見学が、「SKY MUSEUM」だ。展示エリアと航空教室、人気の格納庫見学というツアーが1日4回実施されている。格納庫ではジェット機の整備風景が見学でき、その大迫力は大人でも十分に楽しめる。

なお、安全上の理由から、小学生未満は保護者同伴でも断られるので注意が必要だ。小学1、2年生は5名につき成人1名の同行が必要で、小学3~6年生にも成人の同行が要求されている。また、お土産はJALグッズショップでオリジナルグッズを買うことができる。

アクセスは東京モノレール新整備場駅から徒歩2分。見学の申し込みはインターネットのみに限られているのだが、人気の高いツアーなので、早めに予約しておくのが賢明だろう。

江崎グリコ <2206> グリコピア・イースト

(企業HPへ飛びます)
(企業HPへ飛びます)

工場とミュージアムが融合した新しい感覚で話題を呼んでいる工場見学だ。「ポッキーストリート」や「プリッツストリート」では、原料の混合から仕上げ・包装までの生産ラインが見学できる。「スタジアムホール」は、正解率とスピードを競うクイズチャレンジツアーに参加できるコーナーだ。

また、ここだけは別途参加料が必要になるが、「ミニファクトリー」で「ジャイアントポッキー」にデコレーションするのも楽しい。完成品は見学の記念や大切な人へのプレゼントに、お土産として持ち帰ることができる。

アクセスはJR北本駅からタクシーで約10分 だが、北本駅東口から循環バスを利用するのも便利だ。ツアーは1日4回。電話048-593-8811、またはインターネットで予約する。毎週金曜が休館日なのと、お盆休みもあるので注意が必要だ。

キユーピー <2809> 五霞オープンキッチン

(企業HPへ飛びます)
(企業HPへ飛びます)

キューピーは「工場は家庭の台所の延長」との考えから、五霞・富士吉田・挙母・伊丹・鳥栖の5工場の見学のことを「オープンキッチン」と呼んでいる。マヨネーズのビデオ鑑賞やマヨネーズ・ドレッシング工場の見学などのほか、一分間に600個の卵を割って黄身と白身を分ける工程は、思わず歓声を上げそうになるほどの見ものだ。

見学の最後に用意されているはサラダバーでは、キユーピー社のドレッシングやマヨネーズ20種類以上を試食することができる。また、帰りにはキユーピー人形のお土産もあって、最後まで楽しめる。

アクセスは南栗橋駅から徒歩20分で、料金は無料。平日のみの完全予約制だ。 電話0280-84-3925もしくはインターネットで予約する。

味の素 <2802> 川崎工場

(企業HPへ飛びます)
(企業HPへ飛びます)

「味の素」のほか、「ほんだし」と「Cook Do」の工場がある川崎工場は、1914年から続く歴史ある工場だ。ここではまた、環境対策として微生物の力を汚れの除去や分離、肥料の原料化などに活かしている「硝化脱窒システム」の内容についても、興味深く学習することができる。

基本的に中学生以下には保護者の同伴が必要だが、「味の素」コースは小学生以上、「Cook Do」コースは小学5年生以上、などの年齢制限がある。試食タイムでは「ほんだし」のおにぎりを試食できるほか、見学後に「ほんだし」や「Cook Do」などの味の素製品を1品、お土産として持ち帰れるのも魅力だ。

アクセスは京浜急行「京急川崎駅」から大師線に乗って「鈴木町駅」で下車、アジパンダの足跡をたどって徒歩1分だ。各コースとも人気が高いので、インターネットで日程カレンダーをよく確認して予約する必要がある。電話での問い合わせや予約は、月~土の8:30~16:30に0120-003-476もしくは 044-233-8910まで。

日清食品HD <2897> カップヌードルミュージアム

(企業HPへ飛びます)
(企業HPへ飛びます)

体験型アトラクションを数多く備えたこのミュージアムは、日本はもとよりアジア各国からも大勢の見学者が訪れるほどの人気だ。「チキンラーメン」を手作りできる工房では、小麦粉をこね、のばし、蒸したあとに味付けをし、「瞬間油熱乾燥法」で乾燥するまでの工程を楽しめる。

「マイカップヌードルファクトリー」では、自分でデザインしたカップに、4種類の中から好みのスープと、12種類の具材の中から4つのトッピングを選び、オリジナルの「カップヌードル」を作ることができるし、自分自身が「麺」になって「カップヌードル」の生産工程を体感できるというアスレチック施設があったりもする。

アクセスはみなとみらい線の「みなとみらい駅」または「馬車道駅」から徒歩8分。入館料は大人500円、高校生以下無料で、様々な特典の付いた年間パスポートというのもある。アトラクションによっては有料だったり予約が要ったり、さらには年齢制限や伸長制限があったりもするので、あらかじめインターネットで確認しておく必要があるだろう。火曜日は休館日だが、祝日の場合には翌日が休館日になる。

サントリー 白州蒸留所

(企業サイトへ飛びます)
(企業HPへ飛びます)

サントリーHDは非上場だが、中核子会社にサントリー食品インターナショナル <2587> がある。NHKドラマの効果もあって、ウイスキーの人気が高まっていると言うが、森の蒸溜所を堪能できる「白州蒸溜所ツアー」は、まさに工場見学デートにうってつけだ。

ツアーの前半ではモルトウイスキーを生み出す作り手のこだわりに触れ、後半では非売品のシングルモルトウイスキー「白州」の構成原酒をテイスティングできる。ツアーの他にも、無料で楽しめるウイスキー博物館やショップ、BAR白州、レストランなどの設備や、有料の「白州森香るハイボール体験」というのも用意されている。

アクセスにはJR小淵沢駅から無料シャトルバスを利用するのが便利だ。お酒関係なのだから当然だが20歳を超えていることが必要で、未成年者同伴だと入場できない。ツアー参加費は1000円で、前日までにインターネットまたは電話0551-35-2211での予約が必要だ。(ZUU online 編集部)

【編集部のオススメ記事】
「信用経済」という新たな尺度 あなたの信用力はどれくらい?(PR)
資産2億円超の億り人が明かす「伸びない投資家」の特徴とは?
会社で「食事」を手間なく、おいしく出す方法(PR)
年収で選ぶ「住まい」 気をつけたい5つのポイント
元野村證券「伝説の営業マン」が明かす 「富裕層開拓」3つの極意(PR)