若者の未来を奪うのは高齢者ではなく?

熱狂しているのは若者も同じだ。あれだけ「懐古主義の高齢者や人種差別者に未来をうばわれた」と憤慨していた英国の若者たちも、いまやその憤りを忘れたかのように、四六時中スマホの画面を眺め、ポケモンを追っている。

こちらの層もEU離脱問題よりも、「より効率的にプレイするために、スマホをアップグレードするか」「充電がきれそうでマズイ」といった、目の前に迫った問題解決に気をとられているようだ。

EU加盟後の英国で育ったグローバル世代な若者は、「EU圏を自由に行き来できなくなる可能性」が、「自分たちの将来の可能性までも閉ざしてしまう」とネガティブに受け止めている、という印象を筆者は受けている。

Brexit後でもEU圏に行くことは可能だが、「ビザが必要になったりして面倒臭い」という。極端にいえば「自由の特権」が失われてしまったが最後、「手間をかけて取得した特権」には興味がわかないといった投げやりな感じだ。

ひと昔前までは、英国人でもEU加盟国に滞在するのであれば、ビザ取得などの手続きが必要だった。非EU加盟国民は昔も今も、「面倒臭い手続き」をふんでいる。

他国で学びたい、働きたい、暮らしてみたいという意思が本物なのであれば、道は自ら切り開くものではないのか、などという小言めいた意見には耳をふさぐ。

もちろんすべての若者が投げやりなわけではない。しかし若者(18歳から24歳)の73%が残留支持派だったというわりに、実際に投票したのはわずか36%だったという報道と、モンスターボールやしあわせたまごに一喜一憂する姿がオーバーラップし、「ああ、若いってこうゆうことなのね」と、妙に納得せざると得ない筆者であった。(アレン・琴子、英国在住のフリーライター)

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