人工知能の技術を使ったビッグデータ分析サービス「EIセンチメント」を活用し、日経平均株価の変動に影響を与えた市場心理を探る「EIセンチメント + ZUU online サーベイ」。第2回は2016年8月第三週のキーワードトップ10を紹介する。

EIセンチメントは、エコノミックインデックスが独自のビッグデータ分析サービスとして提供するもので、日経平均のように日々変動する数値指標に対して、あらかじめ指定したキーワードが同一期間にTwitter上で出現した回数との相関を解析し、数値指標の変動要因を明らかにする。

それでは第2回のトップ10キーワードと影響力を見てみよう。同社が算出したデータをもとに、ZUU online編集部で「なぜそのキーワードの影響力が高かったのか」を検証してみた。

夏季休暇後半戦の「お盆」がトップ 高齢化社会への不安を表す「定年」

順位 キーワード 影響力 出現回数
1 お盆 35.99 55,643
2 貯金 16.64 7,796
3 金利 16.056 2,522
4 憲法 13.58 16,036
5 労働 9.27 16,167
6 定年 9.00 1,192
7 五輪 8.87 71,050
8 オリンピック 8.75 81,454
9 大統領選 6.65 944
10 投資 4.90 11,248

(データ提供= エコノミックインデックス

お盆休み・夏季休暇も終わり「今日から仕事~」といった話題で持ちきりの中、「お盆」の出現回数が月曜日から金曜日にかけて減っていく動きが、今週の日経平均の動きと見事に相関した。

16日(火)に公表されたゆうちょ銀行の送金手数料有料化は、日銀によるマイナス金利導入から半年が経過したタイミングにあって、「貯金」や「金利」というキーワードにその影響が現れた。

同日には、アメリカ大統領選における民主党のヒラリー・クリントン候補の応援演説で、バイデン副大統領が共和党のドナルド・トランプ候補を批判する中で「日本の憲法はアメリカがつくった」という発言が報じられた。この結果「憲法」や「大統領選」というキーワードのスコアを上げた。

19日(金)にそろってスコアを上げたのが「労働」や「定年」、「投資」。年金支給開始年齢の引き上げや一部企業で導入されている役職定年制などの話題の中で老後資金の問題も議論となり、人口減少・高齢化社会に対する不安が株価のダウントレンドと相関したようだ。(ZUU online編集部)

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