米ハーバード・ビジネス・スクール(HBS)が、女性の社会進出を促進するプログラムの一環として、未来の女性役員を育成する新コース「The Women on Boards: Succeeding」を開設する。

企業のトップとして十分に通用する知識と経験を身につけた女性を社会に送りだし、男女雇用格差の縮小を図ることが狙いだ。

フォーチュン500企業の女性役員の5割がMBAを取得

比較的女性が活躍できる社会環境が整っているイメージの強い米国でも、実際に役員職に就いている女性の割合はわずか15%という現状が、米ビジネスデータ企業、ISSアナリティクスの調査から明らかになっている。

社会進出を果たす女性が増えても、キャリアの飛躍をはばむ壁がいまもなお立ちそびえているということだ。

「役員を務める条件を備えた女性が少ないことが、最大の障害である」と指摘するのは、新コースを立ちあげたHBSのリン・パイン教授。

HBSは以前から世界中にはびこる男女格差を問題視しており、昨年は男女平等な社会環境を促進するための研究プログラム「 Gender Initiative 」を開始。各地域の性別による不平等性の分析や改善活動に、積極的に取り組んでいる。

パイン教授が率先する新コースもこうした流れの一部だが、すでに企業で経験を積んだ、将来的に役員の地位に就いて活躍できる可能性を秘めた女性を対象に、業務に必要な知識や経験を伝授していくカリキュラムとなっている。

受講料は1万750ドル(約110万円)と安くはないが、現在フォーチュン500企業で活躍している女性役員の5割がMBA(経営学修士)を取得していることを考慮すれば、決して損する投資ではないはずだ。

企業にとっても役員の多様化は、様々な文化、背景、思想を理解し、常に新鮮な発想を得るために、不可欠な要素となるだろう。

HBSのような世界屈指の経営大学による力強い支援は、トップにのぼりつめる野望に燃える女性を、大きく後押ししてくれそうだ。(ZUU online 編集部)

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