BMWのモーターバイクの売れ行きが絶好調だ。2016年上半期販売も世界で8万台を超え、4半期連続で過去最高の売上更新を続けている。日本でも、BMWやDUCATI、ハーレーダビッドソンといったスーパーバイクだけでなく、ホンダのビンテージバイクが売れている。なぜ、BMWやビンテージバイクが愛されているのだろう。
欧州、アジアで売れまくるBMW
BMWのモーターバイクは、BMWの子会社、BMWモトラッドで生産販売が行われている。同社が発表した2016年上半期(1〜6月)の世界でのBMW二輪車の販売台数は8万754台となり前年同期比3.0%の伸びとなった。半期で8万台超えは初めてで、上期の販売台数としては過去最高となり、4半期連続で過去最高販売を更新している。
地域別では、本国のドイツは2.0%増だが、スペインでは22.6%増、イタリア6.9%増、フランス5.6%増など欧州での売上が牽引している。欧州の景気後退、BREXITによる景気失速が懸念されているが、BMWのバイク売上には関係ないという感じだ。会社は、年間でも史上最高の販売台数達成することに自信満々だ。
アジアの伸びも高い。中国では74.3%増、タイでは62.6%増、そして日本でも10.4%増と高い伸びを示している。500cc以上の大型バイクでは、本国ドイツ、スペイン、オーストリア、ベルギー、オランダ、ロシア、ブラジル、南アフリカでトップブランドだ。
ビッグオフロードマシンが世界中で人気
BMWの好調を牽引しているのは、同社のフラッグシップモデルで4年目の「R 1200 GS」と3年目の「R 1200 GS Adventure」だ。ビッグオフロードマシンというカテゴリーに属し、荷物を満載して長い距離をツーリングする事の多いヨーロッパのツーリストに愛されている。オフロードながらもオンロードでも性能が高くスタイリッシュ。世界的にビッグオフロードマシンという一大カテゴリーを形成することになったのもこのバイクの影響だ。
R 1200 GSは、上期に1万4630台売り前年比3.8%増、R 1200 GS Adventureは1万1732台の12.5%増。新モデルから年数が経っているのにもかかわらず減速の気配はない。この2台でBMWの上期売上の32.6%を占めている。R1200シリーズの中でAdventure は44.5%を占める人気モデルとなってきた。
BMWのスクーターも売れている。スクーターモデルの「C650」は上半期5259台売り上げ、前年同期比では73.2%増だ。BMWはビッグスクーターを2012 年から市場投入し、4年目を迎えた。世界人口の半数が暮らすと言われる都市部にビジネスチャンスを求めたBMWのチャレンジだ。スクーターながらもスタイリッシュで走行性能もBMWのブランドにふさわしく人気を上げてきている。
リターンライダーがプレミアムバイクを盛り上げる
団塊の世代やバイクブーム時に20代だった青年がバイクに戻り始めた。リターンライダーと言われている。仕事や生活も一段落し、資金的にも余裕が出来て、若い頃に憧れだったバイクが買えるようになったからだ。日本でBMWやDUCATI、ハーレーダビッドソンなど高額の海外バイクを買う層も中古のバイクにプレミアムを払うのもこの層が増えている。
当時の憧れだったスーパーバイクやモンスターバイクが当時より高いプレミアム価格で取引されているものが多いという。「Honda CBX1000」「Honda NR750」「Honda NS400R」「Honda CX650Turbo」「Suzuki GSX KATANA」「Suzuki RG500Γ」などが代表だ。この傾向は日本だけでなく海外でもバブル期の日本のモンスターバイクの中古人気は高いようだ。(ZUU online 編集部)
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