ブランド,ランキング,企業
(写真=PIXTA)

2016年の「ドメスティック日本ブランドランキングTop 40」が発表され、トップ3は通信キャリアが占めた。またおなじみの企業、ブランドが名を連ねた。

ブランド価値評価ランキングは、インターブランドが日本発のブランドを対象に企業の財務力、ブランドが購買意思決定に与える影響力、利益のうちでブランドによる貢献分、ブランドによる将来収益の確実性等に基づいて評価し、ランキング化したもの。

ブランドの価値を金額に換算してランク付けしている。「ドメスティック日本ブランドランキングTop 40」は、海外売上高比率が30%に満たない国内ブランドの価値を算定している。気になるあのブランドは何位に入っているだろうか?

40位からカウントダウン

では、気になるランキングを見ていこう。()は2015年の順位、数字はブランド価値を金額で表したもので、単位は100万ドル。

40(新) 野村不動産HD <3231> 191
39(新) クックパッド <2193> 210
38(新) マツモトキヨシHD <3988> 221
37(新) 大和証券グループ <8601> 255
36(新) 住友不動産 <8830> 260
35(新) 三井住友トラストHD <8309> 379
34(新) りそなHD <8308> 390
33(29) ヤマトHD <1967> 411
32(新) ABCマート <2670> 419
31(28) 積水ハウス <1928> 423

30(新) バンダイナムコHD <7832> 428
29(新) オリックス <8591> 437
28(30) TOTO <5332> 441
27(新) コーセー <4922> 462
26(21) 大和ハウス工業 <1925> 532
25(25) 第一生命保険 <8750> 544
24(22) NTTデータ <9613> 563
23(23) 明治HD <2269> 584
22(26) カルビー <2229> 568
21(24) NEC <6701>588

20(19) ユニー・ファミリーマートHD <8028> 745
19(20) 三井不動産 <8801> 752
18(18) 三菱地所 <8802> 879
17(17) 良品計画 <7453> 1064
16(新) 日本航空 <9201> 1076
15(16) セコム <9735> 1086
14(15) 日清食品HD <2897> 1132
13(14) ローソン <2651> 1288
12(12) 東京海上HD <8766> 1524
11(13) アサヒHD <5857> 1563

10(9) キリンHD <2503> 1596
9(11)花王 <4452> 2016
8(10) サントリー食品インターナショナル <2587> 2159
7(8) 楽天 <4755> 2784
6(7) みずほフィナンシャルグループ <8411> 2901
5(6) リクルート <6098> 3403
4(4) 三井住友フィナンシャルグループ <8316> 4444
3(5) au(KDDI) <9433> 4514
2(3) ソフトバンクグループ <9984> 6092
1(1) NTTドコモ <9437> 9198

このうちソフトバンク、サントリー、花王、キリン、東京海上は海外売上高比率30%超だが、各ブランドを冠する事業での売上高は30%に満たないため、本国内のランキングの対象としている。またサントリーは上場しているサントリー食品インターナショナルの数値をベースに評価。日航の海外売上高は国際線と海外売上の合計。一方で実質的に国外で発生した売上高は非公表。よって、国内ランキングとして評価。

国内ブランドランキング上位は携帯キャリアが独占

国内企業のブランドランキングでは、NTTドコモが1位になり、上位3位までを携帯キャリアが独占する状況となった。主力の通信事業のみならず、ゲーム会社の買収など積極的な姿勢を見せることで、ブランド価値を向上させたと評価されている。

このランキングでは分からないが、価値向上率の1位はMUJIで、カルビー、楽天、NEC、三菱不動産なども前年よりもブランド価値を向上させている。日本的な価値観を海外に浸透させる手法やブランドを中心とした経営でグローバル化を推進している企業がブランド価値を高めている。

これまで内需に依存した産業だった不動産、小売業、サービス業も成長のためにはグローバル市場を意識しなければならない状況となっていることがうかがえる。

グローバルランキングに新たに入ったブランドも

「ドメスティック日本ブランドランキングTop 40」と同時に発表された「グローバル日本ブランドランキングTop40」。自動車関連ブランド11がグローバルランキングに入り、日本ブランドをけん引しており、存在感がある。

国内ブランドランキングには、SMFG、みずほがランクインしているが、同じ金融サービス業のMUFG(三菱UFJフィナンシャル・グループ <8306> )がグローバルブランドの基準を満たし、グローバルランキングの6位に新たにランクインした。金融サービス業もインバウンド需要をはじめ海外売り上げ高比率の向上が求めれられていることがうかがえる。

国内でブランド価値を高めグローバルに

ブランド力は企業にとって重要な事項であり、ブランド価値ランキングは、企業の本来の実力を表すものとして注目されている。

今回の国内ランキングでは、インバウンド需要をはじめ海外展開しているブランドが成長していることから、成長のためには、グローバルな視点からの戦略が必要であることがわかる。MUFGが国内ランキングからグローバルランキングに入ったように、国内でブランド価値を高めてグローバルに進出する企業も今後増えていくと予想される。(ZUU online 編集部)

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