「会社のトイレでいかに息抜きするか?」という調査から、トイレでのサボリ方も時代の流れにそって変化していることが明らかになった。

回答者1000人のうち3.3人に1人が「携帯電話でメール、ゲーム」と答えているのはたやすく予想できるが、12人に1人が「飲食している」とは衝撃的だ。あえて個室で仕事をするという従業員もいる。

「細菌の巣」で安らぎを見出す現代人?「トイレ直後の同僚とは握手しない」

仕事という現実からの逃避場として、職場のトイレは格好の密室空間だ。オフィス内ではチェックすることすらままならない携帯電話も、トイレの個室に足を踏み入れた途端、堂々と堪能することが可能になる。

ひと昔前まではトイレでの喫煙が主流であったが、現在は息抜きがてら携帯でメールやゲームを楽しむ従業員が増えているという。中には集中力を高める目的であえて個室内で仕事をするという従業員もおり、そうした背景から「ポッティー・ブレイク(おまる休憩)」などという造語も生まれている。

しかし数十億の微生物が生息しているといわれるトイレで携帯電話を使用するということは、職場や家庭にその微生物を持ち運ぶことになる。調査結果では多くの回答者が「毎回手洗いする」と答えているが、5人に2人が「トイレからでてきた直後の同僚などと握手しない」と警戒心をあらわにしていることから、実際に手洗いをしている割合はかなり低くなるのではないかと推測される。

トイレでの飲食自体、普通の感覚では想像するだけで食欲が萎えるのだが、人間の想像力や衛生観念には個人差があるようだ。調査を実施した英衛生用品サービス会社、イニシャル・ウォッシュルーム・ハイジーンは、こうした浅慮な行為が職場で病原菌を広げる原因となるとし、注意を呼びかけている。

「トイレで休憩するぐらいなら外の新鮮な空気を吸えばいい」という意見もあるが、勤務時間内に「疲れたのでちょっと散歩してきます」と上司に断る勇気がわくのは、退職を決断した瞬間ぐらいだろう。

従業員のポッティー・ブレイクを暗に承認している寛大な会社もあるようで、トイレに社訓や意欲をかきたてるスローガンをかかげているというが、それはそれで何となくサボリを見ぬかれているようで落ち着かない気がする。トイレでのサボリ方は変わっても、「ひとりの時間を満喫したい」という気持ちは共通するようだ。(ZUU online 編集部)

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