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かっこうの宣伝材料

安倍首相とのゴルフ外交 トランプ大統領に「利益相反」バッシング?

日米関係,安倍内閣
(写真= e X p o s e /Shutterstock.com)

米政権交代後初の日米首脳会談が2月11日ホワイトハウスで行われ、日米同盟強化が交わされたほか「ゴルフ外交」が行われるなど、予想以上に友好的なムードで無事終了した。
しかし思わぬところから、新たなトランプ・バッシングの火の手があがった。トランプ大統領がトランプ・オーガナイゼーションの経営から正式に身を引いたことは1月に発表されていたものの、一部のメディアからはこの会談がトランプ・オーガナイゼーションの利益創出に間接的に利用されたのではないかとの疑惑がもちあがっている。

欧米メディアの反応「予想を裏切る友好的ムード」

今回の首脳会談が世界中から注目を浴びていた最大の理由は、トランプ大統領が就任前から度々指摘していた通商・貿易政策、金融為替政策、安全保障問題をめぐる日米関係異変の可能性が懸念されていたからだ。

トランプ大統領はメキシコ・中国・カナダにならぶ米貿易赤字の元凶国として日本を挙げていたほか、在日米軍駐留費の負担増大などを迫っていた。1月23日に環太平洋経済連携協定(TPP)離脱を正式に決定したことも大きな衝撃となり、「日米関係に決定的な亀裂が走った」と報じる欧米メディアが目立っていた。

そうした流れから緊迫した空気の中で進行すると予想されていた今回の会談が「友好的なムード」で終始したことに、欧米メディアは驚きを隠せないようだ。

沖縄県・尖閣諸島が米防衛義務範囲であることを定めた日米安全保障条約適用が確認されたほか、日米経済関係強化に向け麻生太郎副総理兼財務大臣とマイク・ペンス副大統領間で協議がもたれるなど、ここ数カ月間にわたり両国間に立ちこめていた暗雲が、きつねにつままさたように一気に晴れあがったという印象を伝えている。

その一方で「貿易面での不安は解消されていない」との指摘は多数挙がっている。ブルームバーグは「米国は100%日本を支援する」というトランプ大統領の発言を取りあげると同時に、「(日・米・中間の通貨安競争に関して」公平な競争の場を作りだす」との意思表示が警告ではないかと報じた。

トランプ・オーガナイゼーションの所有物件で「ゴルフ外交」

欧米メディアが政治面の行方と同じぐらいに関心を示したのは、トランプ大統領による「ゴルフ外交」だろう。両国首脳が和気あいあいとゴルフコースを回る映像がメディアをにぎわせた。

ゴルフ外交自体は珍しいことではない。大きく異なるのはニューヨーク・タイムズ紙などが報じた、この接待が実業家として世界中に名をはせたトランプ大統領の間接的な利益相反行為にあたるのではないかという疑惑である。

安倍総理夫妻が招待されたのはトランプ大統領の別荘、マー・ア・ラゴがあるフロリダ州パームビーチ。マー・ア・ラゴは1985年にトランプ大統領が購入した米国定歴史建造物のひとつで、126客室にスパやレストランを完備したホテルに改造されている。

ゴルフを楽しんだ「トランプ・インターナショナル・ゴルフクラブ・パームビーチ」は7500ヤード(約6858平方メートル)の広大な敷地に3コース27ホールを備えた高級ゴルフクラブだ。
両首脳の滞在中、パームビーチがどれほど世界中の注目を集めたかについては、いまさらここで説明する必要もないだろう。これが「マー・ア・ラゴとゴルフクラブにとっては恰好の宣伝材料となった」とし、大統領いう立場を利用した間接的利益相反にあたるというのだ。

マー・ア・ラゴの会員費値上げ、トランプホテル拡大など疑惑要素満載?

利益相反についての疑惑は先月、トランプホテルのエリック・ダンジガーCEOが中国への進出を一旦棚上げし、国内の事業拡大に専念する方針を打ちだした前後から浮上していた。

ブルームバーグの報道によると、ロスアンゼルスで開催された投資サミットに出席したダンジガーCEOは、米国には26の主要都市があるにも関わらずトランプホテルが5都市にしか進出していない事実を挙げ、全都市制覇に挑む意向を示した。

同じ時期に、マー・ア・ラゴの会員費が突然2倍(20万ドル/約2278万円)に値上げされていた事実がCNBCに報じられた。米大統領選以来、新規会員申し込みが殺到している中での値上げである。

またトランプ・オーガナイゼーションの倫理アドバイザーとして、共和党の弁護士、ボビー・バーチフィールド氏が新たに雇用させたこと、米最高法令順守責任者としてトランプ・オーガナイゼーションの顧問弁護士だったジョージ・ソリアル氏が任命されたことなども、POLITICO通信に報じられている。

非営利団体「パブリック・シチズン」のロバート・ワイスマン理事長は、「どうひいき目に見ても、大統領という地位を金儲けに利用しているとしか思えない」とコメント。事業を息子に引き渡すだけではなく、大統領としての役割と明確な線を引くべきだとの批判が方々からあがっている。

しかし当の本人であるトランプ大統領はマー・ア・ラゴを「冬季にホワイトハウス」に見立て、ニューイヤーズ・イヴ・セレブレーションの会場として利用する予定であることを堂々と発表するなど、バッシングなどどこ吹く風といったところだ。(アレン琴子、英国在住フリーランスライター)

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