優待,めぶきFG,南陽,山一電機,日進工具,北越工具
(写真=PIXTA)

投資先を選ぶ際に、やはり気になるのが「株主優待」だ。表面上の利回りに加えてのメリットが得られることはもとより、株主を大切にしようという企業のポリシーの証である点も見逃せないからだ。

ここでは2016年以降に株主優待の実施を始めた企業のうち、3月に権利確定月を迎える銘柄を挙げておくことにしよう。

常陽銀など傘下に持つ--めぶきファイナンシャルG

めぶきファイナンシャルG <7167> は、傘下に地銀大手の常陽銀行と足利銀行を有する持ち株会社だ。茨城と栃木でシェア首位を誇るとともに、北関東を中心に1都8県に事業を展開している。

3月1日終値は489円。単元株数が100株なので、最低購入代金は4万8900円ということになる。この新グループが実施している株主優待の目的は、「地元特産品」や「観光」を贈呈対象商品とすることによって、地域経済の活性化による成果を株主に還元することだ。権利確定月は3月で、保有株数が1000株以上5000株未満なら2500円相当、5000株以上1万株未満なら4000円相当、1万株以上なら6000円相当の特産品などが提供される。

ソフトバンクと関係深い--ブロードメディア

ブロードメディア <4347> はソフトバンク <9984> と関係の深い、ネット技術を武器とする放送企業だ。教育事業への進出と並行して、クラウドゲーム事業の育成にも力を入れている。

3月1日終値は93円。単元株数が100株なので、最低購入代金は9300円ということになる。新設された株主優待は、保有株式数と継続保有期間に応じて、同社子会社のハリウッドチャンネル株式会社が提供している、マルチデバイスに対応したオンラインのレンタルビデオサービス「クランクイン!ビデオ」で利用できる株主優待ポイントが提供されるというものだ。

半導体検査用ソケット大手--山一電機

半導体検査用ソケットの大手である山一電機 <6941> は、当然ながら半導体メーカーの設備投資の動向によって収益幅が大きく左右される。このため経営の安定化に向けて、新分野の育成に積極的だ。

3月1日終値は1462円。単元株数が100株なので、最低購入代金は14万6200円ということになる。新設された株主優待は、3月31日現在の株主名簿に記載され、継続して1年以上にわたって10単元以上を保有する株主に対し、クオカード2000円分が提供されるというもの。

無給油式ベアリングで国内シェア5割--オイレス工業

無給油式ベアリングで国内シェア5割を占めるオイレス工業 <6282> は、免震装置でも高いシェアを誇る。開発に力を入れており保有する特許も多い。

3月1日終値は2107円。単元株数が100株なので、最低購入代金は21万700円ということになる。新設された株主優待は、毎年3月31日現在の株主名簿に記載または記録された1単元以上を保有する株主に、株式数に応じて食品、電化製品、ギフト等と交換できるポイントを付与するというもの。なお株主優待を申込むためには、専用のインターネット・サイトを利用する必要がある。

産業機械の販売、海外展開も--南陽

九州を地盤とする建設機械や、関東以南を主たる市場とする産業機械の販売を事業の主軸に置いている南陽 <7417> 。リースやレンタルのほか海外展開も手掛けている。

3月1日終値は1814円。単元株数が100株なので、最低購入代金は18万1400円ということになる。新設された株主優待は、毎年3月31日現在の株主名簿に記載された1単元以上を保有する株主に対し、クオカード1000円分が提供されるというもの。なお、継続保有期間が3年以上になると、カードの金額が1500円分になる。

総合リースで九州トップ--九州リースサービス

総合リースで九州トップの九州リースサービス <8596> は、2016年11月25日に東証第2部に上場した。不動産関連のビジネスに力を入れており、西日本シティ銀行 <8327> やオリックス <8591> とは緊密な関係にある。

3月1日終値は897円。単元株数が100株なので、最低購入代金は8万9700円ということになる。新設された株主優待は、毎年3月31日現在の株主名簿に記載された1単元以上を保有する株主に対し、クオカード1000円分が提供されるというもの。

新潟県2番手の地銀--北越銀行

北越銀行 <8325> は長岡を本拠地とする新潟県2番手の地銀中位行だ。他県に展開することよりも地元を重視する、地域密着型営業を展開している。

3月1日終値は2699円。単元株数が100株なので、最低購入代金は26万9900円ということになる。新設された株主優待は、初年度が2017年3月31日現在の株主名簿に記載された100株上の株主を対象としている。その後は毎年3月31日を基準日に、100株以上の株式を継続して1年以上保有している株主が対象となる。

地元新潟県の特産品、公益財団法人北銀奨学会への寄付および金券類を掲載したカタログから、保有株式数100 株以上 1000 株未満の株主は3000円相当、1000 株以上なら6000円相当の優待品を選ぶことができる。

切削工具中堅、無借金経営で知られる--日進工具

切削工具中堅の日進工具 <6157> は無借金経営で知られ、精密金型や部品加工向け超硬小径エンドミルに特化している事業は、同じく切削工具メーカーであるOSG <6136> と双璧をなしている。

3月1日の終値は1803円。単元株数が100株なので最低購入代金は18万300円ということになる。新設された株主優待は、毎年3月31日現在の株主名簿に記載された1単元以上を保有する株主に対し、クオカード1000円分が提供されるというもの。

都心中心にタワマン展開--ゴールドクレスト

ゴールドクレスト <8871> は少人数効率経営のマンション開発・分譲を行っている。都心を中心にタワーマンションを展開しており、財務体質も良好だ。

3月1日終値は2061円。単元株数が100株なので、最低購入代金は20万6100円ということになる。新設された株主優待は、毎年3月31日現在の株主名簿に記載された1単元以上を保有する株主に対し、クオカード1000円分が提供されるというものだ。(ZUU online 編集部)

【編集部のオススメ記事】
2017年も勝率9割、株価好調の中でもパフォーマンス突出の「IPO投資」(PR)
資産2億円超の億り人が明かす「伸びない投資家」の特徴とは?
株・債券・不動産など 効率よく情報収集できる資産運用の総合イベント、1月末に初開催(PR)
年収で選ぶ「住まい」 気をつけたい5つのポイント
元野村證券「伝説の営業マン」が明かす 「富裕層開拓」3つの極意(PR)