「史上最高の投資家」と呼ばれるウォーレン・バフェット氏。
彼が率いるバークシャー・ハサウェイのCEOです。この会社の本拠地である米国ネブラスカ州オマハは、彼の自宅もある場所とのことで、60年前に購入した1つの家に住み続けていることも特徴です。Wikipediaなどでも彼の生い立ちを垣間見れます。その会社の株主総会には総勢4万人以上も出席するという一大イベントとなっており、集う人達の幸せそうな笑顔が特徴的とあります。
先生 教えて! ウォーレン・バフェット氏になる方法
(本記事は、山崎毅氏の著書『 世界一わかりやすい「FX」1億円トレードの教科書 』ぱる出版 (2017/2/7)の中から一部を抜粋・編集しています)
そんな株主総会に、最近では7時間にも及ぶ動画視聴も出来るようになったというので更に驚きです。そんな偉大なる投資家ウォーレン・バフェット氏への質問の中で、有名な回答がありました。
質問1 『どうしてそんなにも成功できたのでしょうか?』
回答1
『特別なことをしたわけではありません。IQが高いわけでもありません。ただ、好きなもの(コカ・コーラとステーキ)を食べて、好きな人とお付き合いをして、いつも幸せな気持ちで過ごしていただけです。毎日、何の不平不満もありません。大切なことは感情をコントロールすることです。自己破滅的な行動をして、リスクを冒さないように注意することです。賢く考えて、信頼を得られる振る舞いをすることも大事です。』
投資といえば、一般的にリスクを軽減させる為に、分散投資が必要だと思われがちです。しかし、ウォーレン・バフェット氏は、コカ・コーラやアメリカン・エキスプレスの大株主として有名であるだけでなく、そのようなバフェット氏本人が把握できる会社のみの少ない銘柄に「集中投資」させていることが特徴です。そうすることで、どんなリスクを軽減しているのでしょうか?
それは、たくさんの銘柄に分散投資した場合、保有銘柄数が増える為、1つ1つの企業をウォッチするのが大変になるからです。その時間もお金も集中力も考えているわけです。株と違い、FXは銘柄(通貨ペア数)が少ないことが、これに似ています。自分がトレードしている為替だけを追いかけていけば良いので、株ほど勉強や分析をする時間は必要ありません。色々な銘柄について株の勉強をする時間が軽減されます。
また、私はもともと株のトレーダーでした。プロが一体どこまで企業のことを調査して、投資をするのか? それは、素人ではマネできないこともあって、例えば、大手企業の未来を予測する為に、その子会社や関連会社や販売先企業まで調査して、どれくらいの量をどのくらいのコストで製造しているか? などまで調べたりするのです。
株というのは、為替と違い、インサイダーは違法となりますが、教えてもらうまでもなく、風の噂で話が新聞に出回ったり、または自分で決算書を分析して利益を想定したりと、そうなった時に、それが真実かどうか? 徹底的に調査して、ドーンと上がるかどうか予測したりするのです。
でも、FXであれば、そのような調査の時間や、情報を制するものが勝つ世界とは、一線を画して、ミクロを分析するよりも、目の前のチャートの変化や、大きな世界経済の流れの中で売買した方が有利に勝てる投資法です。このようなことからも、きちんと学べば初心者は、株よりもFXの方が覚えやすいといえます。FXで手法をマスターして、種金を増やしてから株の世界に入っても、FXのトレード手法はベースの考え方として、とても活かせると思います。
さて、話を戻しましょう。
先述のウォーレン・バフェット氏は50年近く年利を20%前後、ずっと、勝ち続けています。
勝ち続けている人のお手本のような偉人です。
彼は先ほど述べたように、10銘柄程度以下に保有銘柄を絞ることをおススメしています。当時とは時代が違うの、と、バフェット氏はIT企業や最先端技術に眉唾ものという特徴もありますが、もしも、私たちがバフェット氏と同じ時代の人で、1965年にバークシャー・ハサウェイ社に投資していた場合、現在までの52年間で資産は約8000倍になっているのです! あなたが100万円だけを投資していたとします。すると、50年以上経過した暁には80億円以上になっているということです、凄いですね。
これは、年利約20%を出し続けた投資会社の圧倒的なパフォーマンスの成果といえます。FXでは、超短期投資などのスキャルピング手法などもありますが、なかなか勝ち続けている人を見かけないのも、長期投資の思考が身についているか? どうか? で大きく変わっていくと思います。
山崎 毅(やまざき・つよし)
マレーシアに在住。トレーダーとして自己資金の運用を行いながら、投資教育やグローバル資産運用業務の構築など、幅広く活躍している。
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