中国富裕層が海外を目指す理由
中国のHNWI(150万~3100万ドル資産を家族で保有する富裕層)の9割が、「老後の国外移住」を検討していることが、上海の民間調査機関、胡潤研究院の調査から明らかになった。国際的な租税回避・脱税行為対策として各国が個人の金融情報を共有する仕組みを、中国も導入したことが富裕層の国外流出の最大の要因とされる。中国の富裕層は、よほど当局に把握されたくない金融資産を大量に保持しているのだろう。
これらの富裕層に最も人気のある移住先は、米国で4年連続の1位。2位は英国(前回3位)、3位はアイルランド(同7位)だった。
中国の富裕層は、どんな理由で海外を目指すのだろうか。
中国人富裕層に人気の移住先とスコア(2018年)
10位 キプロス共和国 6.3ポイント
9位 マルタ共和国 6.4ポイント
8位 スペイン 6.5ポイント
7位 ポルトガル 6.7ポイント
6位 ギリシャ 7.0ポイント
5位 オーストラリア 7.5ポイント
4位 カナダ 7.8ポイント
3位 アイルランド 7.9ポイント
2位 英国 8.5ポイント
1位 米国 8.7ポイント