※2018 年9月配信記事を再編集したものです。
中国メディアが伝える「ユニコーン非常事態」とは
2018年、中国のユニコーン企業(企業価値10億ドル以上の非上場ベンチャー企業)は史上最多となる。同時に、IPOや大型出資、新規参入なども続々と起こり変動も史上最大となりそうである。
ネットメディアの今日頭条は、これを「ユニコーン企業の非常事態」と表現した。この記事を中心に、中国ユニコーン企業の動向を探ってみよう。
中国のユニコーン企業数は
中国科学技術部が2018 年3月に発表した「2017年独角獣企業発展報告」によれば、中国のユニコーン企業数は164社である。米国CBインサイツの統計では、世界全体で237社、米国118社、中国は62社となっている。ちなみに、CBインサイツの統計ではこの時点における日本のユニコーン企業は、メルカリ1社であり、メルカリは現在上場した。
ユニコーンの評価は、株式時価総額のような客観的指標ではないため、両者の統計には大きな差が出ている。どちらが正しいのかはともかく、中国が、育ち盛りのユニコーン企業を多数抱えているのは、紛れもない事実だ。それらが今年に入り、さらに活性化しているという。