NET MONEY
『NET MONEY』2018年12月号(10月20日発売)
巻頭では、来日中だった“伝説の投資家”ジム・ロジャーズ氏に緊急インタビュー。その流れを受けて、第1特集では世界の投資家の投資行動や哲学を分析し、「もし彼らなら、今、どの日本株に投資するのか」を予測した。FX特集では英国のEU(欧州連合)離脱がカウントダウンに入る中、激アツ通貨のポンドやユーロの行方を取材。そのほか、仮想通貨の投資手法や、消費税増税を受けてマイホームや不動産の買い場を探っていく。※画像をクリックするとAmazonへ飛びます

ジム・ロジャーズ、ジョージ・ソロス、ピーター・リンチ……
“超”大物投資家たちの思考・手法を刮目せよ!

ヘッジファンドの祖とも呼ばれるジム・ロジャーズとジョージ・ソロス。この両巨頭はどのような投資手法で、どのように投資してきたのか。

●“クオンタム・ファンド”に世界が震撼ジム・ロジャース&ジョージ・ソロス

グローバル・マクロ視点で世界の市場を席捲

国の投資銀行に籍を置き、投資家としてのスタートを切った男が、その銀行で見習いアナリストとして働いていたある男と運命的な出会いを果たす。それがジョージ・ソロスとジム・ロジャーズだ。二人は意気投合し、後に世界を震撼させる世界最大のヘッジファンド「クォンタム・ファンド」を設立。二人は考え方の相違から袂を分かつことになるが、二人ともいまだに世界中のマーケットに多大な影響を与える投資家として名をとどろかせている。

二人の投資手法には共通しているのは「グローバル・マクロ」というアプローチの仕方である。

「グローバル・マクロは個別銘柄ではなく、国や地域全体が対象。その国や地域の将来性、リスクに着目し、それを投資に活用する手法で、いわば完全なる〝トップダウンアプローチ〟です」(前出の太田忠さん)

グローバル・マクロでは、社会や政治の状況、トレンドや文化、国際情勢など全てを分析し、その結果、何に投資するかを決定。その対象は株式だけにとどまらず、各国通貨や商品、債券など多岐にわたる。

ただ、これだけだとなかなか日本株の個別銘柄に落としづらいのも確かだ。そこで登場するのが、ロジャーズが得意とする「ニュートレンド」を念頭に置いた逆張り投資である。

「その国の情勢や流行、人々の意識のちょっとした変化をいち早く見抜いて投資するわけです。また、何か深刻な問題の解決に向けて政府が資金を投入するようなケースもそれにあたるでしょう」(太田さん)

NET MONEY
(画像=NET MONEY)

30~34ページには、ニュートレンド・逆張り視点で選んだ大化け期待銘柄を掲載している。いち早く急騰銘柄を見抜け!

Key Word 1 グローバル・マクロ
国や地域の経済・金融のマクロ指標のほか、政治や社会情勢などを分析してグローバル投資を行う。株式や債券、通貨、商品、先物など多くの金融商品を投資対象とし、状況に応じてロング(買い)ショート(売り)ポジションを柔軟に使い分ける。

Key Word 2 逆張り
価格の上昇に乗っかる手法が「順張り」なら、価格下落中に反発を狙って投資するのが「逆張り」。ロジャースは、ただリバウンドを狙うだけではなく、ちょっとした変化の兆しをとらえて反発の初動を狙う。予測が成功した場合、得られる利幅は大きい。

●“投資の神様”ピーター・リンチ

消費者目線で大化け銘柄を発掘!