先月下旬からスタートした3月決算企業の本決算発表もほぼ終わりとなりましたが、それと並行して行われていたのが12月決算企業の第1四半期決算発表です。それも今週で終了したことから今回はTOPIX500採用の12月決算銘柄を対象にその決算を集計してみました。それをみると第1四半期ということもあって通期の業績予想を据え置く企業がほとんどでしたが、一部には予想を下方修正する企業もみられました。
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(画像=PIXTA)
例えば中国や欧州の景気減速を背景にデジタルカメラの販売が落ち込んだことなどで第1四半期の営業利益が前年同期比で5割近くも落ち込んだキヤノン(7751)が通期の営業利益の見通しを3250億円から2740億円へと引き下げ減益幅が大きく拡大しています。また、コクヨ(7984)では営業利益の見通しを188億円から168億円へと引き下げたことで増益予想が一転して減益予想となっています。
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(画像=マネックス証券)
金山敏之(かなやま・としゆき)
マネックス証券 シニア・マーケットアナリスト
【関連リンク マネックス証券より】
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