先月下旬から3月決算企業の本決算発表がスタートしています。先週は大型連休明けの後ということもあって決算発表を行う企業は限られましたが、それも今週に入って再び増加に転じ昨日にはTOPIX500採用銘柄に限っても50社近い企業が決算を発表しています。そこで今回はTOPIX500採用の3月決算銘柄を対象に5月14日の決算発表を早速まとめてみました。
そのなかで上昇が目立ったのが森永乳業(2264)で、2020年3月期の営業利益が13%を超える増益になったうえ、2021年3月期も2%余りの増益予想を発表したことから決算発表後に株価が上げ幅を大きく広げる展開となりました。一方で2021年3月の営業利益が55%以上の大幅な減益となる見通しを発表した大和ハウス工業(1925)が決算発表後に下げ幅を広げ急落となっています。
もう一つのヒント
●来週前半の決算発表スケジュールは
先月下旬から3月決算企業の本決算発表がスタートしています。その決算発表も今週がピークで来週は決算を発表する企業も徐々に減少します。しかし、注目度の高い企業の決算発表も残っています。こうしたなか18日はSUBARU(7270)やコマツ(6301)、パナソニック(6752)、ソフトバンクグループ(9984)などが決算を発表するほか、19日は住友電気工業(5802)やシャープ(6753)、三菱自動車工業(7211)などが決算発表を予定しています。
金山敏之(かなやま・としゆき)
マネックス証券 シニア・マーケットアナリスト
国内証券会社の投資情報部にて、営業向けの個別銘柄・業績動向分析レポートを担当、その後、外資系証券などを経て、2007年4月より現職。国内市況、業種、および個別銘柄に関する分析を担当。「マーケットメール」コラムの執筆を行う。日本証券アナリスト協会検定会員。
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