(本記事は、⼤⻄益央氏の著書『なぜ、2時間営業だけでうまくいくのか?』光文社の中から一部を抜粋・編集しています)

必死になっている人には誰もかなわない

Google流 疲れない働き方
(画像=Stokkete/shutterstock.com)

行列の絶えないお店をつくることをぼくは目標に掲げていますが、行列はコントロールできないものです。がんばれば達成できる、という保証はありません。それでも、目標にすることに意味があるのです。

結果は完全にコントロールできませんが、行列につながるものであればなんでもやる、ということが大切なのです。方法はいろいろあります。毎日イベントをやってお客さんが来るならそれもやるべきだし、SNSを使ってもいいでしょう。もちろん、賞をとったり、地元のテレビで紹介されたりすると、行列はできやすくなります。でもそういった不確定要素に期待して何もしないのではなく、とにかく「やれることはやる」姿勢が大切なのです。

プライドは捨てて、やりまくるほうがかっこいい。ぼくはそう思います。

逆に「プライド的に許せないからやりたくない」と言いながら暇な店をやっているほうがかっこ悪い。まさにかつての自分です。ハワイでサーフィンして、必死にならず、暇なラーメン屋をやっている。こんなにかっこ悪くて後悔することはありません。

プライドを捨ててでも、必死になってやっているからかっこいいのです。

最近なんとなく「必死になるのは、かっこ悪い」という風潮があるような気がします。ぼくにもそういう感覚がないわけではない。理解はできます。「必死になっている姿を見られるのはかっこ悪い」と。

でも、実はそうではなくて、その斜に構えた姿勢こそがかっこ悪いのです。ハワイで失敗して後悔してから、そう思うようになりました。必死にならず、結果が伴っていないことのほうが、よっぽどかっこ悪いと気づいたのです。

やはり、必死な人にはかないません。

必死な人はかっこいいし、誰がなんと言おうと脇目も振らずがんばっている人だからこそ、みんなが力を貸すわけです。

今、ボストンで働いている自分は、ハワイのときの自分とはまったく違います。日本にいたときとも違います。本当にだんだんと成長してきていることを実感しています。

「自分が輝けるところはどこなのか?」「自分が輝ける仕事はなんなのか?」そこを見つけることは大切です。そこがバチッと来なければ、命の時間を燃やし尽くすことができません。自分の命の時間を自分でどう輝かせるか。そこを考えることがすごく大切なのです。

ちなみに会社の理念は「おいしいものは人をしあわせにする」です。

これは全人類に共通する原理だと思っています。人は誰でも、おいしいものを食べたらしあわせな気分になれます。ならば、ぼくのできることは、おいしい店をこの地球上に1軒でも多く増やすことです。それで全人類が少しでもしあわせになればいいと本気で思っています。

そのためには、ぼくに憧れて、ぼくみたいなラーメン屋やお店をつくりたいと思ってもらうことが必要です。そのために、ぼくの個人理念である「かっこよくおもしろく冒険する」があるのです。

【POINT】
プライドを捨てよう

ダラダラやるほうが、実は疲れる

必死にやれ。本気でやれ。

そう言っていると「そんなにがんばると疲れませんか?」とたまに聞かれます。しかし不思議なことに、集中してすごくがんばっているとき、体力的にはちょっと疲れますが、脳はスッキリしている。そのほうがメンタルは疲れないのです。むしろ、ダラダラやったりあんまり必死でやっていないときほど、脳が疲れます。

結局のところ、「ストレスを感じる」状態がいちばん疲れるということなのでしょう。今はすごく体調がいいし、昔よりも寝ていないのに、すごく元気です。逆にハワイにいたころは、時間に余裕があったのに体調が悪くなったり、メンタルがしんどくなったりしていました。

「本気でやる」というのは、気持ちいいことなのです

体は疲れても、脳が疲れない。だから元気になれます。おかげさまで、今はまさにそんな感じで過ごしています。

将来、これまで以上にメンタルをやられてしまう会社員が増えるのではないかと思っています。というのも、必死で働きたいのに残業はダメと言われ、家に帰らされてしまう。

一方、プライベートの時間や休日は増えます。ただ、そこで休日をうまく使えなければ、逆にメンタルが疲れてしまうのです。週休2日で、残業もダメで、「将来が不安だなあ」と悩む時間がすべてストレスになっていきます。

そういう状況を避けるためにも大切なのは、仕事でもなんでも必死でやることです。

仕事も遊びも、楽しければ自然と必死になれるはずです。楽しく必死になることを、「夢中」と表現したりもしますが、この「夢中になる」ということが疲れないためのいちばんの方法なのです。

【POINT】
必死でやれば疲れない

なぜ、2時間営業だけでうまくいくのか?
⼤⻄益央(おおにし・ますお)
「Tsurumen」店主。1976年、⼤阪市⽣まれ。1999年、近畿⼤学商経学部経営学科卒。2007年、地元⼤阪市鶴⾒区でラーメン店「鶴麺」をオープンし、2010年に2号店「らぁ麺Cliff」(現「Tsurumen」)をオープン。2店舗を⼤阪屈指の⼈気店に育てた後、2018年4⽉にボストンで「Tsurumen Davis」を開店。最低気温マイナス10℃以下にもなる極寒のボストンで、1時間待ちの⾏列を作る超⼈気店となる。「いまボストンでもっとも熱いレストラン」第1位を3ヵ⽉連続獲得。ボストンNo.1のメジャーな新聞「Boston Globe」の1⾯を飾るなど、メディアからの注⽬も⾼い。営業時間2時間のみや、オープンから1000⽇しか営業をしないなど、飲⾷店らしからぬ独⾃の“仕事幸福論”も注⽬を集め、「情熱⼤陸」〈2019年2⽉放送〉に出演。「Boston Magazine」誌「Best of Boston 2019」受賞。

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