米国株とは、現代において世界最大といえる経済大国アメリカ合衆国で取引されている株式のことで、「ニューヨーク証券取引所」や「ナスダック」などの取引所で売買が行われている。

この米国株は非常に長期間にわたって着実に値上がりを継続する傾向があり、近年では日本の投資家や機関投資家の注目を浴びている。また、日本株のように100株や1,000株単位の購入方式とは異なり、ほとんどの米国株は1株単位で売買できるので、少額投資から始められるという点も魅力のひとつだ。

この記事では、そんな米国株の買い方にフォーカスして、できるだけわかりやすく解説していく。投資の初心者のみなさんもぜひ参考にしてほしい。

世界最大の取引所「ニューヨーク証券取引所(NYSE)」

現代の経済社会において、株式のマーケットに上場する審査に関しては最も厳格であるとされているのがニューヨーク証券取引所だ。

ここでは、世界的に有名な超優良企業であるジョンソン&ジョンソン(JNJ)やエクソン・モービル(XOM)、JPモルガン・チェース(JPM)などの株が売買されている。

2016年の後半における、東京証券取引所の上場銘柄の時価総額は約5.4兆ドルだった。一方、ニューヨーク証券取引所の時価総額は約22兆ドルとなり、実に4倍ほどの圧倒的なスケールの違いがある。

米国株について語る際に、それぞれ銘柄の横にある略称のようなアルファベットは、「ティッカーシンボル」という。日本の証券取引でいえば銘柄コードにあたるものと考えればよいだろう。

次世代のスター企業が名を連ねる「ナスダック(NASDAQ)」

一方のナスダックは、世界をリードするIT関係の巨大企業がひしめいている。世界最高の時価総額を誇るアップル(AAPL)やフェイスブック(FB)、アマゾン・ドット・コム(AMZN)やマイクロソフト(MSFT)などの成長路線にある新興企業たちだ。

2016年の後半における上場銘柄の時価総額は約9兆ドルを示しており、こちらも東京証券取引所をはるかに凌駕している。

多くの人が耳にしたことがあるだろう「ニューヨークダウ」や「ダウ平均」などと呼ばれている「ダウ平均株価」は、アメリカの株価指数として有名なものだ。これはダウ・ジョーンズ社が、ニューヨーク証券取引所とナスダックから30の代表銘柄を選んで決まっている。2017年の初期には、終値としての史上最高値である2万269ドル37セントとなった。

一方、その同じ日の日経平均株価における終値は1万9,378円93銭であり、これは日本の証券史上の終値としての最高記録である1989年末期の3万8,915円87銭の半分程度だった。

米国株の買い方

このように勢いがあって、今後も期待できそうなアメリカの優良企業群の株式を手に入れるにはどうしたらよいのだろうか?

ダイレクトに米国の証券会社にあなたの取引口座を開くという方法も、もちろんある。しかしながら、その場合、煩雑な手続がある上に、すべて英語を使ってやりとりを進めなければならない。

また、税務上のルールの違いから、日本に住む人たちには口座開設を認めない証券会社さえ存在する。ともあれ、英語に堪能な、グローバル感覚に溢れた人でもないかぎり、こうした方法は困難だろう。

実際にほとんどの個人投資家は、日本のネット証券会社において個人の米国株取引口座を設ける方法を取っている。これは手続きも非常にシンプルだ。昨今ではとりわけ、米国株に注力しているネット証券会社も出てきている。これらのネット証券会社を利用して取引を始めるのがよいだろう。

ネット証券を活用する

米国株を売買するために最も適しているネット証券会社とは、どういったところだろうか。ここでは、初心者にもおすすめできるネット証券会社を紹介する。

・マネックス証券

まず真っ先に候補として挙がるのが、「マネックス証券」だ。アメリカのマーケットの個別銘柄やETFも含めて、3,600以上という取り扱い銘柄が最大規模を誇っているのがマネックス証券で、嬉しいことに手数料も約定金額の0.45%と低水準に抑えられている。

投資家の間でもマネックス証券は米国株の取り扱いに強いという定評があり、少額で手がけられるミニ株が取引できるのも魅力だ。とりわけ投資初心者に向いている投資信託タイプの米国ETFだけでも、300銘柄以上が選択できる。

また、口座を開いたビギナー投資家を対象に無料のオンラインセミナーを行っているところも多くの人たちから好評を得ている。さらに、マネックス証券に口座を開く最大のメリットは、時間外取引対応だ。このサービスは代表的なネット証券会社の中でも唯一のものだろう。

時間外取引を利用すれば24時間、取引の機会を逃すことなくいかなる瞬間でも注文ができまる。それにより、取引時間の制約を受けて、株価のアップダウンに一喜一憂するようなことも少なくなるだろう。

さらに「トレードステーション」と呼ばれる最新テクノロジーを盛り込んだトレーディングツールも提供されており、スムーズで快適な取引をサポートしてくれるところも、マネックス証券の口座開設のメリットだ。

・楽天証券

マネックス証券に次いで僅差で取扱銘柄数第2位は、「楽天証券」だ。口座開設数も国内証券会社の中で第2位であり、取引ツール「マーケットスピード」の使いやすさも評価されていまる。米国株の初心者に人気がある米国ETFも、300銘柄以上が取引可能だ。

2000年の12月以降に、楽天証券で総合取引口座を開いている投資家は、新たに米国株式用の口座を開く手続きをする必要がなく、そのまま米国株の売買が始められるようになっている。

・SBI証券

SBI証券は国内証券会社の中で口座開設数ナンバーワンを誇り、投信本数や外国株取扱国数も多く、3,000を超える米国株銘柄が売買できる。

ここで紹介したおすすめ3社の比較表を、掲載しておこう。

 ネット証券会社名  取引手数料※1  個別銘柄数 ※2  米国ETF取扱数※2  特徴
 マネックス証券  最低0ドル
 約定代金の0.45%
 3,668銘柄※2  311銘柄※2  ●取扱銘柄最多
 ●米国株取引で最大3万円キャッシュバック
 SBI証券  最低0ドル
 約定代金の0.45%
 3,122銘柄※2  258銘柄※2  ●最大手ネット証券
 ●口座開設数国内No.1
 楽天証券  最低0ドル
 約定代金の0.45%
 3,631銘柄※2  312銘柄※2  ●米国ETF取扱数No.1
 買付手数料実質無料
 ●レードツールが便利
※1:最大取引手数料は20ドル
※2:2020年12月23日現在

米国株を実際に買ってみよう

米国株,買い方

実際に米国株を買う手順を、取扱銘柄数が最多を誇っているマネックス証券を例に挙げて紹介しよう。

口座を持っていないのであれば、まずは証券総合取引口座を開く手続きが必要になる。公式サイトからガイダンスに従って手続きを進め、必要事項を入力し、同意すべきものに同意して登録を完了させる。

そしてログインしたうえで、「外国株取引口座」を開設する。すべての手続きはウェブ上で完結するので、非常に手軽に行うことができる。

次に、この口座に元手となる資金を入金する。そして、その資金をドルに振り替えておくことで米国株取引の準備は完了だ。

また、口座情報の画面はもちろん日本語表示になっているので、米国株の取引とはいえ英語力が必要なわけではないので安心してほしい。

米国株の取引で注意すべき点

米国株を取引する場合に、注意しておくべき点をいくつか紹介する。

・REOに注目

米国株の個別銘柄を吟味するために、「株主資本利益率(ROE)」に注目するとよいだろう。これは株主資本がいったいどれくらいの利益を生み出しているかを表わす指標であり、端的に経営効率を示していると考えられている。

分母となる資本が少ないことはよい要素と考えられるが、金融機関からの借入れさえ増やせば、売上が順調な局面ではROEを上げることができる。有利子負債比率を見ることで借入れのバランスが読み取れるので、こうした点に留意して判断することが大切だ。

・不況時の耐性を見る自己資本比率

自己資本比率も財務体質の強弱を示している。景気が不調になったときに体力や耐性があるかどうかの見極めのためには、自己資本比率が高めであることを確認する必要があるだろう。

また、営業利益やその伸び率も大事なポイントだ。毎年売上高や利益の伸び率が上昇している企業は、経営能力を評価できる。そして、業績に問題がないにもかかわらず、株式市場が冷え込んだときに株価が大きく下がる場合には、本来の企業価値よりも低水準で株を買える絶好のチャンスといえるだろう。

・安全装置がないことを認識しよう

最後にもう一点、米国株には日本のマーケットのような「ストップ高」や「ストップ安」という安全装置はないことを認識しておいて方がよいだろう。

つまり、投機的な一攫千金のチャンスがある反面、一気に損失が拡大するリスクもある。それに加えて、為替レートの変動で円換算の価値が下落する「為替リスク」もあることを理解しておくべきだろう。

実際に株式投資を始めてみる

ここまで紹介した米国株の買い方を参考に、1株から買える手軽さを利用して実際に取引を始めてみてはいかがだろうか。まずはおすすめネット証券として紹介した3社のサイトを一度チェックしてみるとよいだろう。

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