本記事は、山口雄輝氏の著書『お金も仲間も引き寄せる 神コミュニティの創り方』(ぱる出版)の中から一部を抜粋・編集しています

入れてはいけない人の5つのタイプ

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(画像=PIXTA)

主要メンバー、参加者も含めて、神コミュニティに絶対に入れてはいけない人がいます。先述のテイカーも含めて、「入れてはいけない人」を次の5つのタイプに分け、お伝えします。

(1)人から奪う人(テイカー)
(2)人や物を壊す人(ブレイカー)
(3)喧嘩っ早い人(バトラー)
(4)偏見系の発言をする人(バイアサー)
(5)セクハラ発言をする人(セクハラー)

このような人たちは、いくらその人にスキルややる気や発言力があったとしても、入れてはいけません。

都度注意しても直らない可能性が高く、時間と労力をムダに割くことになってしまいます。また、もしも入ってしまって注意しても聞かない場合は、問答無用で退場してもらわなければいけません。

●人に与えず人から奪うだけの「テイカー」

アメリカの組織心理学者、アダム・グラント氏は書籍『GIVE&TAKE「与える人」こそ成功する時代』のなかで「どんな職場にも、ギバー(与える人)、テイカー(奪う人)、マッチャー(損得のバランスを取る人)という3種類の人々が存在する」と述べています。

「テイカー」とは、自分の利益を最も優先させる人で、与えるよりも自分が受け取るほうが多くなるように行動します。なかには気前が良かったり、愛想が良かったりするテイカーも存在しますが、そういう人でもテイカーである以上は「長期的に見て自分がどれだけ受け取れるか」で自分の行動を決めます。

また、マッチャーも、損得のバランスを考え、相手によって自分のスタンスを変える傾向が強いので、テイカーが1人いることでマッチャーもテイカーに変貌する可能性が高く、注意が必要です。

●モノを壊してしまう「ブレイカー」

僕が第4の存在と呼んでいる「ブレイカー」は、簡単にいってしまうとモノを壊す人です。〈マムツリー〉で曜日オーナーが運営していたある日、酒癖の悪い参加者が酔っ払った挙句に喧嘩をし、店のドアを壊してしまったことがあります。

壊れてしまったもの(特に設備)は、修理・交換する以外に方法がありません。自分で直すのであれば時間と手間がかかりますし、業者に頼むのであればお金がかかってしまいます。

僕もお酒を飲むので、お酒を飲んだことで性格に変化が起きることを強くは言えませんが、大切なコミュニティの設備を破壊するブレイカーは言語道断、即退場です。

●とにかく喧嘩っ早い「バトラー」

ブレイカーに似ているかもしれませんが、こちらはモノを壊すというよりは、誰かと争った(バトルした)結果、人を壊す「バトラー」です。

バトラーには大きく分けて2種類います。「暴力系」と「マウンティング系」です。

前者は文字どおり、暴力を振るってくる人です。先述の例のブレイカーは、他の曜日オーナーの日でも、営業終了後の2軒目で殴り合いの喧嘩をし、警察に連絡がいったこともありました。

後者は主に口喧嘩です。何かと自慢したり、相手の揚げ足を取ったりして、とにかくマウンティングしようとしてくる人。これは本当にあることで、謎の専門家目線を持っていたり、発言は基本的に否定(からのマウンティング)だったりが多いです。

会社の会議でもよくあることですが、否定的な意見を出した人のほうが優位に見えるものです。しかし、これはコミュニティを運営する上では致命傷で、人の耳に残るものです。そういう人が1人でもいれば、その人が多く発言することで全体を「負の空気感」に変えてしまいます。

暴力系、マウンティング系のどちらも、その人との人間関係や絆、そのコミュニティの雰囲気などを壊してしまいます。

●偏狭発言で空気を壊す「バイアサー」

偏見のことを英語で「バイアス」といいます(他にも意味はありますが)。

そして、これは僕の造語ですが、偏見を持って物事を見た結果、相手を傷つけたり、差別的発言をしたり、社会的にNGなワードを使ったり発言したりしてしまう人を「バイアサー」と呼びます。

偏見を持つこと自体は個人の勝手ですが、それで人を傷つけるのは話が別です。バイアサーも、バトラーと同じく人の絆を壊す存在です。

●セクハラ行動をする「セクハラー」

安直なネーミングですが、シャレにならないのがセクハラーです。しかも、結構な確率でセクハラーはコミュニティに入ってこようとするのです。

なぜなら、コミュニティを“出会いの場の1つ”と考えてしまうからです。

スクリーニングをしっかり行ない、メンバーの質が高くなればなるほどセクハラーは寄ってくるのです。

コミュニティ内で意気投合して、恋人関係や結婚にまで発展するのはいいことです。ただ、あくまでもそれは副産物。

神コミュニティはあくまでも同じ目的の達成を目指す人との出会いの場なのです。

また、恋人を作ろうとしなくても、女性に不必要にタッチしたり、卑猥な発言をして相手を不快な気持ちにさせたり、といった言葉のセクハラも存在します。このような人が1人いるだけで、女性がどんどん減ってしまいます。

他にも、細かく挙げていけば入れてはいけない人がいるとは思いますが、ここでは大きく5つの人種をピックアップしました。

コミュニティを創るときには「安心」という要素が必要です。実際にオフラインで存在していて、そこに行けば争いがなく、楽しく過ごすことができる安心感。それを設計するためにも、これらの人たちは入れないよう気をつけましょう。

お金も仲間も引き寄せる 神コミュニティの創り方
山口雄輝(やまぐち・ゆうき)
(株)信光オールウェイズ取締役。REWILD 代表。合同会社delta 代表。MomTree Owner/Great Amazon Fishing Rally Association 理事。新卒で外資系金融会社に勤務。初年度MVPを獲得する。2012年より現職の不動産会社役員として従事しながら、 2013年にコミュニケーションスペースのMomTreeの経営開始(個人事業主)し、2015年日本の観光食を世界に広げるべく飲食店舗営業を開始し現在3店舗経営している。2017年にはアウトドアブランド「REWILD」を創業し女性のためのグランピング施設・音楽フェスを毎週実施するキャンプ場・茅場町でキャンプが体験できるカフェなど施設を3施設経営。 2019年6月にはブラジルの大アマゾンで行われる釣りW杯の主催を担い成功を収めている。2020年にアウトドアのオンラインサロン「タキビダイ」立ち上げ~運営。現在は、長野県須坂市の廃スキー場再建を受託、NINJAでアソブ雪山エンターテイメント「REWILD NINJA SNOW HGHLAND」オープンさせるべく爆進している。

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