本記事は、益田緑氏の著書『幸せなお金を引き寄せる 44の心理学レッスン』(ぱる出版)の中から一部を抜粋・編集しています
心の豊かさを決める「脳内おしゃべり」
私たちは、頭の中で常に色々な言葉を思い浮かべます。こういった脳内でのおしゃべり、つまりセルフトークは1日になんと6万回も行われています。セルフイメージはセルフトークによって作られます。例えば「私ってすごい! 天才!」というセルフトークがあれば、セルフイメージも自ずと「私って天才!」となります。
脳内はネガティブだらけ
けれども、残念なことに、現実にはセルフトークの大半は、ネガティブな内容です。なぜなら、危険を先に察知して身を守ることが私たちの本能であり、ネガティブなことに意識が向くようになっているからです。過去に叱られたり恥ずかしい思いをしたりしたことは、頭の中で言葉として残っていて、それがセルフイメージになっていることがよくあります。例えば、「お前は本当に頭の悪い子だね!」と過去に怒られていたら、脳内にはずっとその言葉が残り、「私は頭が悪い」というセルフイメージが植え付けられます。
では、どのようにして、ネガティブな脳内おしゃべりをポジティブに変えればいいのでしょうか? それは簡単! まずは普段の自分の脳内おしゃべりを常に観察することです。ネガティブな脳内おしゃべりを見つけたら、それをありのまま受け入れて、その後「どんな自分になりたいか?」を考え、新しいセルフトークに書き換えます。なりたい自分のイメージを言語化して言い換えるだけです。
失敗した時は「本当は、どうすれば良かったのか」を考えて、言葉を変えていくことが大切です。また、脳内おしゃべりは、自分のセルフイメージだけではなく子供がいれば我が子のセルフイメージまでも作ります。「どうして、何回言ってもできないの!」という親の言葉は、「何回言ってもできない私」というセルフイメージを子供に植え付けます。したがって、失敗した時は「本当はどうすれば良かったと思う?」と問いかけてあげて下さい。
セルフイメージを飛躍的にアップさせる方法
セルフイメージを飛躍的にアップさせたいなら、セルフトークを変えることはもちろんですが、それ以外にもあなたの今の環境をガラリと変えることもオススメです。環境を変えると、自分のことを見る人の目にも変化が起こります。
例えば私は最近、兵庫から宮崎に引っ越してきたのですが、ここにはこれまでの私を知っている人は、夫以外1人もいません。地元の人間関係をゼロから構築していくのです。こんな時こそチャンス! 自分がどんな風に生きたいのか? 在りたいのか? 自由に選ぶことができます。
あなたの望むセルフイメージはどんなイメージでしょう? 既にそうなっている人をぜひ探してみて下さい。また、その人は日々どんな言葉を使い、どんなセルフトークをしているのかを想像し、そのセルフトークを毎日使ってみましょう。
良いセルフイメージをつくるために
脳と心がさまようマインドワンダリング、常にネガティブな言葉を自分に語りかける脳内おしゃべり。どちらも脳の処理能力をいっぱいいっぱい使っているため、脳も心も疲れ果ててしまいます。脳内おしゃべりの内容が、自分にとってなりたくないイメージなら、言葉を変えましょう。そうしなければ、ずっとそのイメージのままの自分を背負うことになってしまいます。意識的に言葉を変えてしまえば、良いセルフイメージを持つことができるようになります。
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