本記事は、益田緑氏の著書『幸せなお金を引き寄せる 44の心理学レッスン』(ぱる出版)の中から一部を抜粋・編集しています

全ての人間関係が良くなる、たった1つのこと

人間関係
(画像=tadamichi/PIXTA)

自分に優しい言葉をかけるのがいいと分かっていても、「私ってやっぱりダメだ」とセルフトークをしてしまうことがあります。ありのままを受け入れなくてはと思っていても、ジャッジをして現実にはできないこともあります。

こんな時、「私にはできない」と決めつけるのは逆効果です。自慈心を育てることができなくて、「自分はダメなんだ」と自己批判をしている人が、とても多いと私は感じます。

失敗しただけでもショックなのに、そこから更に自分で自分を批判してしまうのはなぜなのでしょうか?

その原因は心の仕組みにあります。心は予想外のことが起きると、その状況から何とか自分を守ろうとする働きが作動します。

例えば何か失敗をしてしまった時、誰かに批判されるかもと予測し、自分が批判されないように自分を守ろうとします。その「守る」時に人は「戦う」、「逃げる」、「止まる」の3通りのどれか、またはそれら全てを行います。

戦うは「要らないです。何なのよ!」と返すこと、「逃げる」はその場から立ち去ること、そして「止まる」は頭が真っ白になることです。

3つとも、人間の防御システムです。心の防御システムが、自分への批判となって表れているのです。

人は自分を守ろうとする時、事実を歪めて受け取ることがあります。

例えば彼が普通に「勝手に僕の部屋を掃除しないで」と言ったとします。

もしもありのまま捉えるなら、彼は「掃除しないでほしい」と言っただけです。ですが、もしそこであなたが「何なのよ!」と怒ったり、ショックで頭が真っ白になったりするとしたら、それは心の防御システムに自動的にスイッチが入った結果、事実を歪めて受け取り反応しているからです。

彼はあなたを責めていないし、嫌ってもいません。ただ「掃除しないで」と言っているだけなのです。

出来事をありのまま捉えることがトレーニングによりできるようになると、自慈心が育ちます。

「自慈心を育てる」このたった1つのことで、パートナーシップを含む全ての人間関係が良くなっていきます。

他者の評価に左右されないというのは、人の言っていることを、そのまま事実として受け止められるということ。素直に受け止められるといいことばかりですよね。

自慈心が低いと出来事に意味づけをしてしまい、そのことが逆に問題をこじらせていることも多々あります。

家庭がもめていたり、職場の人間関係がうまくいかなかったりすると、仕事はうまくいくはずがありません。結局は幸せなお金は入ってこないことになります。

想像してみて下さい。色々なことにチャレンジできて、全ての人間関係がうまくいくことを。もう、あとは幸せになっていくだけ!

あなたにも必ず自慈心を育てることができます。今日から、自分に優しい言葉をかけてあげて、事実をありのまま捉える。そんなことを意識してみて下さいね。

幸せなお金を引き寄せる 44の心理学レッスン
益田緑(ますだ・みどり)
ライフコーチ/人生を豊かに生きる「幸せリッチ脳」提唱者。兵庫県神戸市出身。専門学校を卒業後、宝石外商として勤務、トップセールスとなり20代半ばで月収100万円を超える。その後32歳でアパレルショップを起業。有限会社を設立しアパレルショップを美容室へと事業転換。大阪の心斎橋、梅田に3店舗をかまえ年間25,000名を店舗へ動員。1年半で年商2億5000万円、社員数60名超にまで会社を成長させる。同時期に社員の育成を通じて心理学に興味を持つようになり、認知心理学、NLP、コーチングを学び始める。その後、5年かけて店舗運営から心理学・脳科学などの分野へと事業シフトを行い現職へ。豊富な事業経験と壮絶な過去を乗り越えた体験を活かし、現在は「争わず、競わず、独自の才能を開花させ人生を豊かに送る「幸せリッチ脳」の作り方」をメソッド化。セミナー・講演・長期講座等を全国で展開、受講者数はのべ1万人を超える。

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