本記事は、平石直之氏の著書『超ファシリテーション力』(アスコム)の中から一部を抜粋・編集しています

Q オンライン会議を上手に仕切るには?

オンライン会議
(画像=mits/PIXTA)

A 相槌は多めに。オーバーリアクションを心がけましょう。

●リアクションを盛って話しやすい雰囲気に

折しものコロナ禍で、私たちの働き方は大きく様変わりしました。ZoomやTeamsに代表されるオンラインツールの浸透は、その最たるものでしょう。

どこにいても会議や打ち合わせが行えるようになったのは大きなメリットですが、一方で、「対面でなければやりにくい」「細かなニュアンスを伝えにくい」といった声もよく耳にします。やはり画面越しでは伝わりにくいものがあると感じます。

ファシリテーションもまた、オンラインによってとても難しくなりました。

何か言いたいことがあるときでも、どう切り込んでいいのかタイミングがつかめなかったり、同時に声がかぶってしまうこともよくあり、オンラインではイニシアチブを握った人にばかり発言権が偏ってしまいがちです。

その反面、名指しされれば黙っているわけにもパスするわけにもいきませんから、具体的な意見を用意していない人でも〝しゃべらされる〞ことがあるのもオンライン会議の厄介なところです。

では、オンライン会議において、ファシリテーターはどのように振る舞えばいいのでしょうか。

こなすべき役割は、リアルの場合と基本的には変わりません。1人でも多くの人が言いたいことを言える場を作ることを意識すべきで、そのためには普段よりもややオーバーなリアクションを心がけるのがポイントです。

たとえば相槌ひとつをとっても、「へえ」「なるほど」と細かな合いの手を入れながら、いつもより少し多めにうなずくように心がけてみてください。

これを参加者全員がやるといささかうるさくなりますが、発言者と向き合うファシリテーターだけは別。相手の声がきちんと聞こえていること、そして、意見をきちんと聞いていることを態度で示して、話しやすい空気を作っていきましょう。

声色や表情も同様です。少しだけ声のキーを上げたり、いつもより感情を込めて「そうですか!」とリアクションしたり、目を見開いたりしてみせることで、相手は自分が意味のある発言をしていると感じ、ノってくるものです。

アベプラでも、オンラインで登場していただくゲストがいます。

相手の立場になって考えてみれば、スタジオの雰囲気がわからず、自分の話にどの程度関心を持っているのか、やはり気になるはず。

そのためファシリテーターである私は、相槌などのリアクションをいつもよりも少し大きめにして対応するようにしています。

オンラインでのリモートであれば、自分の声がきちんと届いているのか、こういう話でいいのかと、誰しも不安になるはず。ファシリテーターは相槌を巧みに駆使して、発言する人に寄り添うことが大切です。

超ファシリテーション力
平石直之(ひらいし・なおゆき)
テレビ朝日アナウンサー。「ABEMA Prime」の進行を担当。1974年、大阪府松原市生まれ。佐賀県鹿島市育ち。早稲田大学政治経済学部を卒業後、テレビ朝日に入社。報道・情報番組を中心に、「地球まるごとTV」「やじうまテレビ!」などでMCを務め、「ニュースステーション」「スーパーJチャンネル」「サンデー・フロントライン」「報道ステーション」などでは、キャスターおよびフィールドリポーターとして全国各地を飛び回る。訪れた地は全47都道府県。2004年6月から1年間、ニューヨーク支局に勤務し、イチロー選手(当時)が年間最多安打記録を打ち立てた歴史的な試合や、アメリカ大統領選を取材。帰国後に「数字が読めるアナウンサー」を目指し、独学で8カ月かけて簿記3級と2級を取得。2019年から新しい未来のテレビABEMAの報道番組「ABEMA Prime」の進行を担当。“論破王"と呼ばれるひろゆき氏との軽快なかけあいや、ジャーナリスト・佐々木俊尚氏との熱い議論など、アナウンサーという枠を超え、ファシリテーターとしての役割を存分に発揮。個性が強い出演者たちを巧みにまとめ上げる、“アベプラの猛獣使い"として番組を大いに盛り立てている。特技はテニス。学生時代はテニススクールのインストラクターのアルバイトで、コミュニケーションスキルを磨いた。自他ともに認めるスイーツ男子で、愛猫家の一面も。また、大学の卒業旅行で中国のゆかりの地をめぐった“三国志マニア"で、本、映画、連続ドラマ、ゲームなど、あらゆる形でこよなく愛する。Twitterアカウント @naohiraishi

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