日経平均 | 2万6,476.50円 △505.68円 |
為替 | 1ドル=115.21円 |
売買高(東証一部、以下同) | 13億3,899万株 |
売買代金 | 3兆1,752億7,500万円 |
値上り銘柄数 | 1,325銘柄 |
値下り銘柄数 | 780銘柄 |
騰落レシオ(25日) | 104.57% |
市況概況
米国株高を受けて大幅高
米国市場では、ロシアのウクライナ侵攻を嫌気して売られたが、その後は「利上げ幅が縮小される」との思惑などから買い戻しを急ぐ動きになって大きく買われた。これを受けて、2022年2月25日の日本市場は買い先行になった。
目先的に売られていた「買われすぎ銘柄」などの修正安は一服、買い戻しを急ぐ動きがあって大きな上昇になった。しかし、日経平均は節目とみられる2万6,000円を回復したものの、2万6,400円を上値に大幅高ながらも買い切れないという感じだった。
昼は特に材料がなく、引き続き買い戻しが入った。後場は、前場の高値を抜ける場面が見られるなど、堅調な展開に。週末ということで手仕舞いの売り買いが中心だが、これまで大きく売られていたことから買い戻しが入った。
値持ちがいいから、さらに買い戻される展開で大きく上昇。最後まで買い急ぐ動きが見られ、高値圏で引けた。それでも、節目とみられる2万6,500円には届かなかった。
小型銘柄は大きく反発するものが多く、大幅高に。東証マザーズ指数も日経ジャスダック平均も大幅高。二部株指数は堅調だった。
先物はまとまった買い戻しが散発的に見られて、指数を押し上げる場面があった。日経レバレッジなどの買い戻しがあって、先物買いにつながったと思われる。
米国株が大きく反発したことで、日本市場も同様になった。ウクライナ問題の懸念が強まったことで、利上げ懸念が緩和されるという展開。
しかし、「ロシアへの経済制裁」や「金融緩和の終了」の影響はまだ懸念材料として取り沙汰されるので、戻れば売りという展開が続くと思う。
テクニカル分析
日経平均
急落して移動平均線などからの乖離が大きく、いったんは底堅さが見られた。「戻しても25日移動平均線まで」と考えておいたほうがいいと思う。
あれやこれやと一言
ロシアのウクライナ侵攻の影響は懸念されるものの、一方で「金融緩和の終了のスピードが鈍化するのではないか」との期待がある。しかし、これらのリスクは完全にオフセットというわけにはいかないので、、結局はどちらもリスクとして改めて売られる場面があるだろう。
いずれにしても、インフレがさらに加速する懸念はあり、それによって金融緩和終了のスピードが早まる可能性がある。
ウクライナの問題は長引きそうで、なかなか買える状況にはなり難いだろう。積極的な買い手に乏しく、上値の重さを確認しては売り直されることになるだろう。
個々の銘柄の業績面から、割高か割安かを判断することになる。ここから先、これまでのような成長が見込まれることはないだろうし、決算にインフレの影響がでると改めて懸念が強まるということになる。
いずれ、日本でも「金融緩和の終了」が取り沙汰されることになる。ウクライナ問題でインフレがさらに加速する懸念は強く、本日は買い戻しが入っても、いずれ上値の重さを嫌気して買われすぎ銘柄を売り直すことになると思う。
※当記事は、証券投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。