本記事は、坂本翔氏の著書『独学脳』(ぱる出版)の中から一部を抜粋・編集しています

「考える力」を高める3つの方法

「決断して進む力」は「主体的に考える力」

「独学脳」を構成する力の2つ目「決断して進む力」をテーマに、それに関連する内容をお伝えしていきます。

決断して進むためには、収集した情報をもとに考える必要があります。「考える力」が必要なのです。

では、「考える力」を高めるにはどうすればよいのでしょうか。

まずは、受け取った情報について「なぜ」と深く掘っていくように意識をしましょう。

たとえば、生活の中で目に入るニュースや出来事について、「なぜ、そのようなことが起こっているんだろう」と、常に疑問を持つ癖をつけていくとよいです。

このように、まずは何事にも「なぜだろう」と疑問を持つことが、自分の頭で考える一歩なのです。

「具体化」と「抽象化」をスイッチできるようにする

また、具体と抽象を行き来できる力がある人は、考える力が高いと言えます。

たとえば、抽象化のスキルが高ければ、個別の事象から共通点を見つけて、本質を見抜くことができます。具体化のスキルが高ければ、漠然としたアイデアにならず、実効性のあるタスクにまで落とし込むことができます。

例え話をよくする人やそれが上手な人は、具体化のスキルが高いと言えるかもしれません。

逆に、「要するに」というような言葉をよく使うなど要約の癖があったり、グルーピングする癖のあるような人は、抽象化のスキルが高いと言えるかもしれません。

自分で振り返ってみて、どちらもできていると思う場合は、具体と抽象の行き来ができていると言えますが、もしどちらかに偏っていると感じる場合は、意識的にその欠けている方で、日々の物事を捉えてみるとよいでしょう。

自分の考えには「主観」や「先入観」が存在することを自覚する

「考える力」という話の最後に、思考の癖についても触れておきます。

長い時間を生きていると、主観や先入観が誰にでも生じます。それが自分の思考の癖に大きく影響しているため、まずは自分の主観や先入観を自覚することが重要です。

そのためには、意識的に自分の考えを批判的に捉えてみる方法が有効です。これは、「クリティカルシンキング(批判的思考)」と呼ばれます。

たとえば、「これで本当に正しいのか」と自分の出した結論を批判的に見てみることで、「この場合はどうだろう」「この視点で見ると穴がある」など、主観や先入観で考えていては気付くことができない部分を発見できます。

これを様々な事象で繰り返すことで、徐々に自分の思考の癖が自覚でき、主観や先入観からくる思考の癖に囚われずに考えることができるのです。

まとめると、「考える力」を高めるためには、次の3つを意識的に行って訓練していく必要があります。

○常に疑問を持って「なぜだろう」と考えてみる
○具体と抽象の行き来を意識的に行う
○思考の癖を自覚して改善する

「自分は考える力が足りない」と思う方は、ぜひ試してみてください。

昔のやり方に惑わされるな

人間の考えは生きてきた時代や環境に影響を受ける

インターネット普及以降、情報の流れが速く、世界をまたいで情報が届くため範囲も広く、流通する情報量はこの20年で6,000倍以上になっているとも言われています。

そんな中、インターネット普及前の時代を生きてきた方々は、どうしてもその時代の感覚で物事を判断してしまうため、新しい方向に向かう人や、新しい方法で学ぶ人のドリームクラッシャーになる場面も多くあります。

これは、昔の人を否定しているのではありません。おそらく将来、私たちも、20年後や30年後を生きる人たちからすると、そういう風に思われるのかもしれません。

一方で、やはりその時代の考え方で何事も捉えてしまい、新しい方法を否定しているつもりはなくても、相手方にはそう捉えられてしまうこともあります。

人は「自分の想像力が及ばないこと」を受け入れるのが苦手

人間は環境で作られるものです。

たとえば、自分が「起業をしたい」と思った場合、今の時代はパソコンやスマホとインターネットさえあれば、大きな資金や店舗などはなくても、事業を立ち上げて収益を得ることは十分にできるのですが、その時代を生きていない人からすると、それがどうにも胡散臭く見えるというか、自分の頭で想像がつかないので、特に深く考えずに否定してしまったりします。

周りから「胡散臭い」「どうせ成功しないからやめておけ」など、否定的な言葉を言われ続けると、せっかく大きな可能性を持っているのに「そうなのかもしれない」と思ってしまうかもしれません。それは、社会にとって非常に大きな損失です。

私の場合、最終学歴は高卒で、法律の知識はゼロなのにも関わらず、20歳から独学で行政書士試験の合格を目指しました。

結果、22歳のときに合格することができ、当時、兵庫県内最年少の行政書士として、23歳で行政書士事務所を開業できました。25歳の頃には、1冊目の著書を商業出版して著者になることができ、同時にSNSマーケティング事業を扱う「株式会社ROC」を設立できました。

これは幸いにも、家族や友人などの周囲に、自分が進む道を否定する人がいなかったからだと思っています。

自分では意志の強い方だとは思っていますが、さすがに家族や友人など、近い関係の人たちに否定された場合を想像すると、独学での資格試験の勉強や商業出版などを、諦めずに続けられたかどうかはわかりません。

自分の知らない世界を受け入れる努力をする

読者の皆さんが、どちら側かはわかりませんが、もし否定してしまう側の場合、自分の過去の経験や感覚で判断せず、しっかり相手の話を聞いて、自分の知らない世界のことも理解しようと努力してみてください。

否定される側の場合、自分の意志をしっかり持って耐えてください。

繰り返しますが、人間を含めた動物は、環境に合わせて変わっていく生き物です。自分の可能性を否定される環境にいると、その枠で収まる程度の人間で終わってしまいます。

自分で自分を否定しないことはもちろん、できれば否定される環境に身をおかないようにしてください。

もし、どうしてもその環境に居続けないといけない場合、SNSが役に立ちます。

独学脳
坂本翔(さかもと・しょう)
株式会社ROC代表取締役CEO。行政書士オフィス23代表。 1990年生まれ。高卒バンドマンから、独学で行政書士試験に合格。経営者向け音楽イベントを主催し、SNSを活用して費用をかけずに延べ1,100名以上の集客を達成。23歳で兵庫県内最年少の行政書士として起業するも、この実績などをきっかけにSNSマーケティング事業を創業。25歳で商業出版を実現。著書は全て海外翻訳され、累計発行部数は12万部を突破。SNSマーケティングを伝えるセミナーや企業内部のSNS研修、学生向け起業講演など、年間50本以上の講演をこなす。著書や監修書籍に、『Facebookを最強の営業ツールに変える本』(技術評論社)、『Instagramでビジネスを変える最強の思考法』(技術評論社)、『SNSマーケティング見るだけノート』(宝島社)などがある。

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