この記事は2025年2月19日(水)に「羊飼いのFXブログ」で公開された「西原宏一氏の現在の相場観とFXトレード戦略」を一部編集し、転載したものです。


FXトレード戦略
(画像=C.Castilla/stock.adobe.com)

2025年2月19日(水)の午前10時すぎに、現役トレーダーの西原宏一さんから聞いた最新の相場観と戦略を紹介する。

西原宏一
青山学院大学卒業後、1985年に大手米系銀行のシティバンク東京支店へ入行。1996年まで同行にて為替部門チーフトレーダーとして在籍。その後、活躍の場を海外へ移し、ドイツ銀行ロンドン支店でジャパンデスク・ヘッド、シンガポール開発銀行シンガポール本店でプロプライアタリー・ディーラーなどを歴任後、独立。ロンドン、シンガポール、香港など海外ヘッジファンドとの交流が深く、独自の情報網を持つ。

現在の為替相場の傾向や相場観

マーケットは、相変わらず関税やウクライナ停戦の行方がはっきりしないと大きく動けず小動き。 そのウクライナだが、昨日18日(火)には米国とロシアの高官がリヤドで会談。ウクライナ戦争の終結方法などが話し合われた模様。

内容は下記の通り。(出所:米FOXニュース)

1.米ロは停戦協議の一環として、ウクライナ侵攻後に導入された対ロ制裁の解除を議論する方針を示唆
2.プーチン大統領とトランプ米大統領の会談日程は設定されなかった
3.米国とロシアの和平計画は停戦と、ウクライナでの選挙、最終合意への調印という3段階に分かれている

段階の中にウクライナでの選挙が入っているが、ウクライナでは選挙が行われず、戒厳令が出されている状況。ウクライナの指導者の支持率は4%まで落ち込んでいるようなので、ゼレンスキーはこの条件は受け入れられないだろう。加えて、トランプ米大統領によれば、ウクライナに与えられた多額の資金がどこへ行ったのかわからないということが問題になっている。

「我々は彼らに3500億ドルを与えたと思う...与えられたお金はどこにある?どこに行くのか?会計処理が全く分からない!」

ウクライナに送金された資金の一部は、米国にあるウクライナの暗号通貨の会社に送金され、そこから民主党に戻っているとの噂も。こうした噂はいくらでもあり確認できないのだが、ウクライナ国内では長引く戦争の影響でメンタルを病んでいる人が増えており、現在のウクライナ政府のスタンスとは別にウクライナ国民の間では厭戦ムードが高まっているようだ。

現在の為替相場の戦略やスタンス

RBAはコンセンサス通り25bpの利下げを決定。追加利下げに関してのコメントは避けたため、少しタカ派の印象を残して終了。

相互関税とウクライナ停戦の話題がまだはっきりしないため、マーケットは方向感なく神経質に推移。

こうしたもみ合いが長引くと、その後の動きはトレンドになりやすいので、それを待つといった展開だろうか。

▽米ドル/円の 日足チャート

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(画像=羊飼いのFXブログ)

*:当記事は、投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。